ヘルプ AWS NLB連携

AWS Network Load Balancer監視

AWS Network Load Balancerとの連携により、ロードバランサーとその配下のターゲットのパフォーマンスと可用性を監視します。連携されると、AWSアカウント内のNetwork Load Balancer (NLB)とターゲットグループがが自動でディスカバリーされ、監視に追加されます。

この連携により、NLBに関連付いているターゲットグループが子監視として作成されます。すでに連携されているNLB監視には適用されません。

NLB連携の利点

この連携の利点は次のとおりです。

  • 包括的な可視化:各リージョンのすべてのNLBを単一コンソールで監視します。
  • ターゲットグループレベルの分析:各ターゲットグループの監視が子監視として自動的に追加され、バックエンドの正常性とパフォーマンスを表示します。これによりログを確認することなく、ソースで発生した問題の特定を行えます。
  • プロアクティブなアラート:レイテンシー、HTTPエラーコード、異常なターゲット、キュー長などでしきい値違反が発生した際に通知を行います。
  • 過去のデータと傾向:過去のパフォーマンスデータを参照し、トラフィックパターンの把握とキャパシティの計画を効果的に行えます。

設定

  1. Site24x7にログインします。
  2. [Cloud]→[AWS]→[AWSアカウント連携]に移動し、AWSリソースにアクセスするためにSite24x7にIAMロールを作成します。
  3. AWSアカウント連携ページのディスカバリーサービス項目で、[Network Load Balancer]が選択されていることを確認します。

ポリシーと権限

NLBを監視するには、次の読み取り専用権限が作成したIAMまたはクロスアカウントロールに割り当てられている必要があります。

  • "elasticloadbalancing:DescribeLoadBalancers",
  • "elasticloadbalancing:DescribeTags",
  • "elasticloadbalancing:DescribeListeners",
  • "elasticloadbalancing:DescribeAccountLimits",

ターゲットグループを監視するには次の権限が必要です。

  • "elasticloadbalancing:DescribeTargetHealth",
  • "elasticloadbalancing:DescribeTargetGroups"

チェック間隔

CloudWatch APIとその他サービスレベルのAPIに対して設定した間隔(1分から1日)でクエリを行い、パフォーマンスデータとメタデータを収集します。

その他サポートしているロードバランサー

サポートしているメトリック

Network Load Balancer

NLB監視でサポートしているメトリックは次のとおりです。

メトリック名 説明 統計 単位

アクティブフロー数

クライアントとターゲット間のTCPフロー数や接続数です。

合計

消費LCU

NLBで使用されているロードバランサーキャパシティ数です。

合計、平均

単位

正常なホスト数

NLBに登録されている正常なホスト数です。

最大

処理済みバイト

NLBで処理されたバイト数です。

合計

バイト

新規フロー数

クライアントとターゲット間に確立されたTCPフローや接続数です。

合計

TCPクライアントリセット数

ターゲットからクライアントに送信されたリセットパケット数です。

合計

TCP ELBリセット数

ロードバランサーで生成されたパケット数です。

合計

TCPターゲットリセット数

ターゲットからクライアントに送信されたリセットパケット数です。

合計

異常なホスト数

ネットワークバランサーにアタッチされた異常なターゲット数です。

最大

ターゲットグループ

ターゲットグループ監視でサポートしているメトリックは次のとおりです。

メトリック名 説明 統計 単位

正常なホスト数

Network Load Balancerに登録されている正常なターゲット数です。

合計

異常なホスト数

Network Load Balancerに登録されている異常なターゲット数です。

合計

Network Load Balancer設定属性

属性名 説明

ELB名

Network load balancerで使用されている名前です。

DNS名

Network Load BalancerのDNS名です。

リージョン

Network Load Balancerが作成されたリージョン名です。

ARN

Network Load Balancerに割り当てられている一意のAmazonリソース名(ARN)です。

可用性ゾーン

アプリケーションリクエストが通った可用性ゾーンのリストです。

ELBタイプ

ネットワークといったロードバランサーで使用されているタイプです。

DNS名

Network Load BalancerのDNS名です。

作成時間

Network Load Balancerが作成された時間です。

VPC ID

NLBが動作しているVirtual Private CloudのIDです。

リスナー

NLBのリスナー設定(ポートとプロトコル)を表示します。

しきい値設定

NLB監視のしきい値設定方法は次のとおりです。

  1. Site24x7にログインし、[管理]→[設定プロファイル]→[しきい値と可用性]に移動します。
  2. [しきい値プロファイルの追加]から[しきい値プロファイル]をクリックします。
  3. 監視タイプのドロップダウンから[Network Load Balancer]を選択します。
  4. 表示名を入力します。
  5. 上記メトリックに対してしきい値を設定します。
  6. [保存]をクリックします。

ライセンス

予測

次のNetwork Load Balancerのパフォーマンスメトリックの未来の値を把握することで、AWSインフラのスケーリングなどの対応策に繋げられます。

  • 消費LCU

Network Load Balancer監視の表示

Network Load Balancer環境を監視するには、Site24x7にログインし[Cloud]→[AWS]→[AWSアカウント名]→[Network Load Balancer]に移動します。

監視データ

Network Load Balancer

Network Load Balancer監視の監視データは次のとおりです。

NLBサマリー

[NLBサマリー]タブで、イベントタイムラインとメトリックグラフを表示します。

ターゲットグループ

ターゲットグループはApplication Load Balancer、Network Load Balancer、Gateway Load Balancerがトラフィックをルーティングするターゲット(EC2インスタンス、IPアドレス、Lambda Function)のセットです。

[ターゲットグループ]タブで、Network Load Balancerにアタッチされているターゲットグループを表示します。さらに、各ターゲットグループ内の正常および異常ホスト数を表示します。

各項目をクリックすると、そのターゲットグループ監視データを表示します。

監視リソース

NLBに関連付いているACM監視とその他リソースのリストを表示します。各項目をクリックすると、そのリソースのパフォーマンスと使用量を表示します。アクション配下の鉛筆アイコンをクリックしてそのサービスのしきい値を設定できます。

新しく連携された監視に適用される場合、EC2インスタンスはターゲットグループ監視配下にのみ表示されますが、ACM監視は引き続きNetwork Load Balancer監視の[監視リソース]タブに表示されます。

予測

過去のデータを基にリソース使用量等の未来の値を予測します。過去15日間のデータが7日先のデータの予測に使用されます。

設定詳細

リージョン、可用性ゾーン、NLBタイプ、DNS名などの情報が表示されます。

障害

障害の開始時間、終了時間、期間などの情報が表示されます。

インベントリー

NLB名、チェック間隔、監視ライセンスカテゴリー、インベントリーといった情報が表示されます。設定されたしきい値と可用性プロファイルと通知プロファイルも表示されます。

ログレポート

Network Load Balancer監視のログレポートを表示します。CSVファイルでダウンロード可能です。

アラートログ

Network Load Balancer監視に関連するアラートのリストを表示します。これにより、アラート履歴とその重大度の追跡を行い、問題の確認を行います。

ターゲットグループ

サマリー

ターゲットグループ環境のイベントタイムラインとメトリックグラフを表示します。

ターゲット

Network Load Balancerに登録されているターゲットの正常性ステータスを表示します。各ターゲットのインスタンスID、可用性ゾーン、現在の正常性ステータスといった情報を表示します。これにより、ターゲットのダウンとその理由を特定できます。また各可用性ゾーンの正常、異常、未使用、開始中、ドライン中のターゲットの数を表示できます。この内訳によりゾーン特有の問題を特定し、どのようにトラフィックが分配されているかを把握できます。

属性

ターゲットグループ内で処理するトラフィックの制御に関する設定情報を表示します。

監視リソース

Network Load Balancerに関連付いている監視リソースのリストを表示します。各項目をクリックすると、そのリソースのパフォーマンスと使用量を表示します。アクション配下の鉛筆アイコンをクリックしてそのサービスのしきい値を設定できます。

予測

過去のデータを基にリソース使用量等の未来の値を予測します。過去15日間のデータが7日先のデータの予測に使用されます。

設定

ターゲットグループ設定、正常性チェック設定といった設定情報を表示します。

障害

障害の開始時間、終了時間、期間などの情報が表示されます。

インベントリー

NLB名、チェック間隔、監視ライセンスカテゴリー、インベントリーといった情報が表示されます。設定されたしきい値と可用性プロファイルと通知プロファイルも表示されます。

ログレポート

Network Load Balancer監視のログレポートを表示します。CSVファイルでダウンロード可能です。

アラートログ

Network Load Balancer監視に関連するアラートのリストを表示します。これにより、アラート履歴とその重大度の追跡を行い、問題の確認を行います。

関連ガイド