MySQL監視

MySQL操作、データベース属性を監視して、パフォーマンスの低下があった際にアラートを行います。
MySQLサーバーにSite24x7サーバー監視エージェントを導入して監視を行います。エージェントをインストールすると、サーバーで稼働するMySQLサーバーの自動ディスカバリーが行われ監視に追加されます。

MariaDB監視をサポートしています。
MariaDB監視を追加する際にも次と同様の手順を行ってください。

サポートしているバージョン

  • MySQLバージョン5.6以上
  • Site24x7 Linuxサーバー監視エージェントバージョン19.0.0以上
  • MariaDB監視は、Linuxサーバー監視エージェントバージョン19.4.0以上

MySQL監視の追加

監視に必要な条件

各MySQLサーバーでSite24x7エージェントのMySQLユーザーを作成する必要があります。
次の手順で、'username'@'hostname'を使用してホストからログインするための権限をMySQLユーザーに付与します。

'username'@'localhost'を使用してローカルホストからのみ、ユーザーにログインを制限するオプションがあります。

CREATE USER 'username'@'localhost' IDENTIFIED BY '<PASSWORD>';

MySQLバージョン8.0以降の場合、次のようにネイティブパスワードハッシュ方式を使用してユーザーを作成します。

CREATE USER 'username'@'hostname' IDENTIFIED WITH mysql_native_password by '<PASSWORD>';

Site24x7エージェントがメトリックを収集するのに、いくつかの権限が必要となります。
次の権限をMySQLユーザーに付与する必要があります。

GRANT REPLICATION CLIENT ON *.* TO 'username'@'hostname';
GRANT REPLICATION SLAVE ON *.* TO 'username'@'hostname';
GRANT PROCESS ON *.* TO 'username'@'hostname';
GRANT SHOW DATABASES ON *.* TO 'username'@'hostname';

また、performance_schemaデータベースでSELECT権限をユーザーに付与し、平均クエリランタイム、実行されたクエリ、エラー数、警告数といったメトリックを収集します。

GRANT SELECT ON performance_schema.* TO 'username'@'hostname';

次の権限をsysデータベースに付与し、ディスカバリーした各データベースで次のより詳細なメトリックを収集できます。
レイテンシーの合計、操作されたスキャン数、エラー文、IOアクティビティなど

GRANT SELECT ON sys.* TO 'username'@'hostname'; 
GRANT EXECUTE ON sys.* TO 'username'@'hostname';

 

インスタンスにMariaDBバージョン10.5以上がバンドルされている場合、次の権限を付与します。

GRANT SLAVE MONITOR ON *.* TO '<username>'@'<hostname>';

複数MySQLインスタンスが存在する場合、各インスタンスで上記手順を繰り返してください。
必要な権限を付与した後、次の手順でMySQLサーバー関sにを追加してください。

For Linux

  1. Site24x7 Linuxサーバー監視エージェントをLinuxサーバーにインストールします。
  2. Site24x7サーバー監視エージェントサーバー内のMySQLインスタンスを自動でディスカバリーし、監視に追加します。
    監視を開始するには、次の手順を行ってSite24x7のメトリック収集を認証してください。
    Sample MySQL monitor
  3. ターミナルで次のコマンドを実行して認証を行い、MySQL監視を設定します。
    /opt/site24x7/monagent/scripts/AgentManager.sh mysql --add_instance

    ホスト名やMySQLインスタンスのポートといったMySQLインスタンスのユーザー認証情報を入力し、Site24x7エージェントのために以前作成したユーザー名とパスワードを指定します。

    Successful addition of MySQL monitor
  4. Site24x7にログイン後、[サーバー]→[MySQL]に移動します。
  5. 監視に追加したMySQLインスタンスやクラスターが表示されます。
  6. MySQLインスタンスをクリック後、[データベース]タブをクリックするとそのインスタンス内のデータベースが表示されます。
  • 入力したユーザー名とパスワードはエージェント内で安全に暗号化されます。Site24x7データベースには保存されません。
  • アプリケーションを自動ディスカバリーしたくない場合、Site24x7で[管理]→[サーバー監視]→[設定]に移動後、「サーバーのアプリケーションを自動ディスカバリー」項目を[いいえ]に設定してください。
  • デフォルトで、1つのMySQLインスタンスの10データベースが自動ディスカバリーされます。

パフォーマンスメトリック

試行された接続、中断された接続、バッファープール使用率、実行中のスレッド、スロークエリといったMySQLMySQLデータベースのパフォーマンスメトリックを監視します。

正常性ダッシュボード

MySQLサーバー監視を追加すると、正常性ダッシュボードにリダイレクトされます。
そこでMySQLサーバー環境のパフォーマンスの表示と分析を行い、パフォーマンス低下を特定します。

このダッシュボードの利点は次のとおりです。

  • 全MySQLサーバー数を1画面で把握します。
  • NOCダッシュボードですべてのMySQLサーバーのステータスを表示します。NOCボックスをクリックして、そのリソースのサマリーページに移動します。
  • サーバーステータス(ダウン、クリティカル、トラブル)を把握し、問題を素早く特定します。
  • 上位のCPUおよびメモリ使用インスタンスを把握し、パフォーマンス問題のトラブルシュートとパフォーマンス低下の防止を行えます。

トポロジービュー

MySQLサーバー監視のトポロジービューで、レプリケーショングループ内で関連付いているサーバー間の関連性を表示します。
これにより特定のマスターサーバーに関連付いているスレーブサーバーを容易に特定できます。

トポロジービューを表示するには、[サーバー]→[MySQL]に移動し、関連グループを選択した後、[インスタンス全体]→[トポロジービュー]配下に表示されます。

カーソルを合わせることで、重要なメトリック、ステータスの概要とインスタンスの詳細を表示します。

スタンドアローンタイプの場合は、インスタンスがレプリケーショングループに関連付いていないためトポロジーチャートは表示されません。

インスタンス

特定のレプリケーショングループに所属しているすべてのMySQLインスタンスがトポロジーチャートに表示されます。

それらインスタンスのステータスを表示し、インスタンス横のハンバーガーアイコンより、インスタンスの編集、停止、削除アクションを行えます。

データベース

特定のリレーショングループに関連付いているデータベースのリストを表示するには、[サーバー]→[MySQL]に移動し、[インスタンス全体]→[データベース]配下のレプリケーショングループを選択します。

レポート

[レポート]→[MySQL]をクリックすることでMySQLのレポートを表示します。

ライセンス

1つのMySQLインスタンスにつき1アドバンス監視ライセンスを消費し、25データベースまで監視できます。
それ以上の場合、1データベースにつき1ベーシック監視ライセンスを消費します。

MySQL監視のFAQ

関連ガイド