Google Cloudサービスクォータの監視方法
Google
Cloudサービスのクォータを監視することで、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク属性などのリソースへの過剰な支出を防ぎます。Site24x7のサービスのクォータ監視は、クラウドリソースに割り当てられたクラウドクォータを超えた場合、または超えそうになった場合に通知します。
前提条件:
Site24x7は、Cloud Quota APIとCloud Monitoring APIを使用して、クォータ制限を読み取り、使用量と比較します。
Site24x7が使用するサービスアカウントに、これらの2つのAPIへの権限が付与されていることを確認してください。
サービスのクォータ監視設定方法
以下の2つの方法のいずれかでGCPサービスクォータ監視を設定します。
- GCP監視を作成または編集する場合(監視を編集するには、監視名横のハンバーガーアイコン(
)→[編集]から可能です。)
- [詳細設定]セクションに移動する。
- [一般設定]で[Enable Service Quotas]を[はい]
- [サービスクォータメトリックプロファイル]のドロップダウンメニューで、既存のサービスクォータメトリックプロファイルを選択するか、フィールドの横にある追加アイコン+を使用してプロファイルを作成します。
組織レベルでサービスクォータを有効にすると、関連付けられているすべてのプロジェクトのクォータ監視が有効になります。
- 既存のGCPプロジェクト監視の場合:
- Site24x7の画面から[Cloud]→[GCP]に移動し、左側のナビゲーションペインでプロジェクトの監視→[サービスクォータ]を選択します。
- [サービスクォータ監視の有効化]をクリックします。
- ポップアップウィンドウで、サービスクォータメトリックプロファイルに適切な名前を入力します。
- 必要なメトリックを選択します。
- 変更内容を確認して、[保存]をクリックします。
すでにサービスクォータメトリックプロファイルが存在する場合、現在の監視に自動的に関連付けられます。選択したプロファイルは、GCP監視の編集ページから確認できます。
サービスクォータ監視の確認方法
サービスクォータの監視データを表示するには、Site24x7の画面から[Cloud]→[GCP]に移動し、左側のナビゲーションペインでプロジェクトの監視→[サービスクォータ]を選択します。
GCPサービスクォータ監視では、次の3つのダッシュボードを表示できます。
- 上位100件のクォータ使用率
- 監視対象クォータ
- アラート
上位100件のクォータ使用率
サポートされているカテゴリ全体で上位100件のサービスクォータ使用率を表示できます。
本ダッシュボードには2つのセクションがあります。
クォータの重要度
このセクションでは、次の4つの重要度カテゴリに基づいてサービスクォータの数を確認できます。
- High:90%以上
- Moderate:80%から89%
- Low:50%から79%
- Info:50%未満
詳細レポート
このセクションでは、各サービスクォータの次の情報がリストされます。
- 名前
- クォータ名
- リージョン
- タイプ
- 利用率(%)
- 現在の使用状況
- 単位(ユニット)
検索バーの下にある[最終更新日時]フィールドで、最新のデータ収集時刻を確認できます。このダッシュボードに表示されるデータは3時間ごとに収集されます。
[共有]ボタンをクリックすると、データをCSV、PDF、メールでエクスポートできます。[レポートのスケジュール設定]をクリックすると、このレポートを定期的に受信できます。
CSVレポートには、上位2000件のサービスクォータ使用率が表示されます。
監視対象クォータ
監視対象のすべてのGCPリソースクォータのサービスクォータ使用率を表示するには、[監視対象のクォータ]タブに移動し、左上のドロップダウンメニューで必要なカテゴリを選択します。
テーブルの右上隅にある[しきい値設定]をクリックして、クォータメトリック全体にしきい値制限を一括適用します。
このページには、GCPリソースのサービスクォータ使用率に関する次の重要な詳細が表示されます。
- クォータメトリック
- 一意の名前
- リージョン
- 単位(ユニット)
- クォータ制限(メトリックをクリックすると詳細なダッシュボードが表示されます)
- 使用済みクォータ (メトリックをクリックすると詳細なダッシュボードが表示されます)
- 使用率(メトリックをクリックすると詳細なダッシュボードが表示されます)
- アクション(鉛筆アイコンをクリックして、それぞれのクォータメトリックのしきい値を編集します)
すべてのリソースタイプカテゴリにわたって監視可能なサービスクォータメトリックの包括的なリストを表示するには、
こちらのセクションをご参照ください。
アラート
このタブでは、すべてのサービスクォータしきい値違反のリストを表示できます。監視名をクリックすると、収集されたデータの詳細ビューが表示されます。
監視名と、開始時刻、終了時刻、期間、理由などの停止の詳細を表示できます。
[共有]ボタンをクリックすると、データをCSV、PDF、電子メールにエクスポートできます。
クォータ使用率違反のアラートを受け取る方法
GCPサービスクォータ監視では、しきい値を設定することで、クォータ使用率が所定の上限を超えた際にアラートをトリガーするように設定できます。
設定方法は2通りあります。
- 個々のクォータしきい値を超えたときにアラートを発報する方法:
[監視対象クォータ]タブで、個々のサービスクォータに移動し、[アクション]列で鉛筆アイコン(
)をクリックして、編集からアラートを発報するしきい値を設定します。
- 複数のサービスクォータ使用率に対するアラートを一括設定する方法:
[監視対象クォータ]タブで、[クォータタイプ]を選択し、[クォータ一覧]ページで[しきい値設定]をクリックします。
[子リソース名]ドロップダウンメニューで、アラートを設定するサービスクォータを選択し、しきい値を設定します。
GCPサービスクォータ監視を設定して、次の3つの属性のいずれかがしきい値を超えたときにアラートを発報するようにできます。
- 制限(Limit)
- 使用(Usage)
- 使用率(Usage percent)
次のデータを入力して、子しきい値設定を構成します。
- 条件: アラートをトリガーする演算子を設定します。
例:現在の使用率が指定された値より大きいか、小さい場合
- しきい値:サービスクォータ使用率のしきい値を入力します。
この値を超えると、トラブルまたは重大なアラートが発報されます。
- ポーリング戦略とポーリング値:アラートを発報するタイミングを選択します。
例えば、[ポーリング回数]を選択し、[ポーリング値]フィールドに「5」と入力した場合、サービスクォータの使用率が5回のデータ収集(ポーリング回数)連続でしきい値を超えた場合にアラートが発報されます。
- 通知方法:アラートの通知方法(トラブルまたは重大)を選択します。
各クォータメトリックにはデフォルトのしきい値設定があり、トラブルアラートの場合は80%、クリティカルアラートの場合は90%でアラートが発報されます。
デフォルトのしきい値プロファイルの変更するには、[管理]→[設定プロファイル]→[しきい値と可用性]に移動し、必要なサービスクォータのしきい値プロファイルを更新してください。
インフラストラクチャーイベント
サービスクォータしきい値違反やクォータ使用率が100%に達したインスタンスはすべてインフラストラクチャイベントとして登録され、左側のナビゲーションペインで[AppLogs](Applogs機能が有効になっている場合のみ)に移動し、必要なログパターンをフィルター処理することで表示できます。
サンプルクエリ:
- logtype="Infrastructure Events" and ProductModule CONTAINS "GCP-QUOTA"
- logtype="Infrastructure Events" and ProductModule CONTAINS "GCP-QUOTA" groupby source
特定のクォータメトリックを監視から除外したい
- サービスクォータ監視の横にあるハンバーガーアイコンをクリックし、編集をクリックします。
- [詳細設定]セクションで、[サービスクォータメトリックプロファイル]フィールドで選択したメトリックプロファイルの横にある鉛筆アイコンをクリックします。
- 監視から除外するメトリックの選択を解除します。
- [保存]をクリックします。
選択されていないメトリックは、以降3時間以内に監視から除外されます。
ライセンス
監視対象のサービスクォータメトリクス100件ごとに、ベーシック監視ライセンスが1つ消費されます。
GCPサービスクォータ監視のライセンス消費状況は、[管理]→[サブスクリプション]→[ライセンス使用状況サマリー]→[子エンティティ]タブからご確認いただけます。
よくある質問
データ更新の頻度は?
サービスクォータメトリックは3時間ごとに更新されます。
監視用に新しいクォータタイプが追加された場合、いつからSite24x7のダッシュボードに表示されますか?
新しいクォータタイプが検出され、有効化中およびその後24時間ごとに監視対象として追加されます。
サポートされているクォータサービスの種類を教えてください。
現在、次の14種類のサービスをサポートしています。
- Compute Quotas
- Storage Quotas
- Pub/Sub Quotas
- Identity Quotas
- Cloud Function Quotas
- Monitoring Quotas
- Interconnect Quotas
- Cloud Run Quotas
- Firestore Quotas
- BigQuery Quotas
- Network Quotas
- VPC Access Quotas
- Router Quotas
- Load Balancer Quotas
インフラストラクチャイベントが表示されません。
Site24x7アカウントでApplogsが有効になっているか確認してください。
有効になっていない場合は、Applogsを有効にしてください。
ライセンスの総消費量の計算方法を教えてください。
監視対象のサービスクォータメトリクス1つにつき、ベーシック監視ライセンスが0.01ライセンス消費されます。
合計350のサービスクォータメトリクスを監視する場合、ベーシック監視ライセンスは3.5ライセンス消費され、アカウント全体のライセンス消費量に加算され、端数を切り捨てて計算されます。
監視できるサービスクォータメトリックを教えてください。