HP Aruba 5400R zl2シリーズスイッチのフロー出力設定

NetFlow分析を行うには、NetFlowコレクターであるオンプレミスポーラーに機器からフローを出力するように設定する必要があります。オンプレミスポーラーは特定のポートに通信し、フローを受信します。オンプレミスポーラーのポート番号についての詳細はこちら

HP Aruba 5400R zl2シリーズスイッチのフロー出力(sFlow)はSNMPまたはCLIで有効化できます。

SNMPを用いたsFlowの有効化

Site24x7OnPremisePoller\NetworkPlus\troubleshootingディレクトリにあるスクリプトsFlowEnable.bat(Windowsの場合、Linuxでは.sh)を有効化にします。

次のようにスクリプトを実行してください。

SFlowEnable.bat switchIp snmpPort snmpWriteCommunity collectorIP collectorPort samplingRate

例: C:\AdventNet\ME\NetFlow\troubleshooting>sFlowEnable.bat 192.168.188.30 161 public 192.168.133.1 9996 4096

HP機器のsFlowが有効化されると、Site24x7サーバーがパケットの受信を開始します。未アクセス制御リスト(ACL)やファイアーウォールがNetFlowパケット(UDP 9996)をブロックしていないか、およびサーバーのソフトウェアファイアーウォールがSite24x7にパケットを通すことを許可してあることを確認します。

HP機器のsFlowを有効化した後、デバイスに関する正確なトラフィック統計を取得するために、次のことを確認してください。

  1. サンプリングレート:サンプリングレートを4096に設定します。
  2. sFlowレシーバータイムアウト:これによりsFlowが出力機器でどれだけの時間をアクティブ状態でいるかを設定します。sFlowレシーバータイムアウトを2147483647といったできるだけ最大の値を設定します。sFlowレシーバータイムアウトでHP機器上で使用されるコマンドは次のとおりです。
setmib sFlowRcvrOwner.1 -D NetFlow Analyzer IP sFlowRcvrTimeout.1 -i 2147483647

CLIを用いたsFlowの有効化

フロー出力を設定するのに、次のコマンドを実行します。

sFlowのレシーバーと宛先を有効にするには、レシーバーインスタンス番号を1、2、3のいずれかにする必要があります。デフォルトのUDP宛先ポート晩報は6343です。

[no] sflow receiver-instance destination ip-address [ udp-port-num ]
sflow receiver-instance sampling sampling rate
sflow polling polling interval

次のコマンドでsFlowパケットをスイッチのOOBMポート経由で送信することができます。sFlowコレクターはOOBMポート経由でサンプルパケットを収集し、ネットワークトラフィックの監視を実現します。IPv4とIPv6の両方をサポートしています。

[no] sflow receiver-instance destination udp-port-numoobm