ヘルプ Oracle Cloud Infrastructure Base Database Service監視
Oracle Cloud Infrastructure (OCI)のBase Database Serviceはデータベース環境全体を制御するOracleデータベースをデプロイできる管理データベースです。シングルインスタンスとマルチインスタンスの両方に対応しており、複数のプラガブルデータベース(PDB)をホストできます。
これによりスケーラビリティなデータベース環境に必要な大規模なワークロードによる構成を実現できます。
Site24x7とBase Database Serviceを連携することにより、自律型または管理データベースインスタンスを効率的に監視します。連携を行うと、Base Databaseの監視に加え、Site24x7が自動でその子監視をディスカバリーし監視に追加します。
データベース環境の正常性、パフォーマンス、可用性を可視化し分析を行えます。
財形サービスの会社で重要なアプリケーションがOCIホストのOracle Base Database上で稼働しており、アプリケーションチームがパフォーマンスのデグレに気づいたもののその原因が判明していないケースを考えます。
Site24x7のBase Database Service監視により、運用チームがデータベースインスタンスやPDBのCPU、セッション、IOPSメトリックをリアルタイムに分析することができます。それらデータを分析することで、PDBで発生した異様なセッションアクティビティ、リソース競合の発生などをコンテナーデータベース(CDB)単位で特定できます。
さらに、アラートログや予測レポートにより問題が発生した時間を確認できます。この分析を使用して、ワークロードの見直しや影響したノードのスケーリングを実施し、アプリケーションパフォーマンスを回復させることが可能です。
この事前の監視により、サービス中断の防止、SLAコンプライアンスの確保、顧客満足度の向上につなげます。
Site24x7とBase Database Serviceの連携による利点は次のとおりです。
関連付けるOCIポリシーに次の記述が行われていることを確認してください。
Allow group <your-group-name> to read the database-family in compartment <your-compartment-name>
Allow group <your-group-name> to inspect the database-family in compartment <your-compartment-name>
Base Database Serviceインスタンスを監視するために、次の権限を使用します。
OCIサービスレベルAPI使用して、設定したチェック間隔(1分から1日の範囲)でデータを収集します。
Base Database監視で取得できるメトリックは次のとおりです。
oci_database_cluster namespaceのDBシステムでサポートしているメトリックは次のとおりです。
メトリック名 | 説明 | 統計 | 単位 |
---|---|---|---|
ASMディスクグループ使用率 | ディスクグループで使用している容量のパーセンテージです。 | 最大 | パーセンテージ |
ファイルシステム使用率 | プロビジョニングされたファイルシステム使用率のパーセンテージです。 | 平均 | パーセンテージ |
CPU使用率 | CPU使用率のパーセンテージです。 | 平均 | パーセンテージ |
メモリ使用率 | スワッピングのない新規アプリケーションの起動による空きメモリのパーセンテージです。 | 平均 | パーセンテージ |
すわっぴ使用率 | スワップ容量合計の使用率パーセンテージです。 | 平均 | パーセンテージ |
負荷平均 | 5分間のシステム負荷平均です。 | 平均 | パーセンテージ |
ノードステータス | ホストがRAC環境で到達可能かを示します | テキスト | ステータス |
割り当てOCPU | 割り当てられているOCPU数です。 | 平均 | 数 |
データベースの子監視でデータベース管理が有効になっている場合、oracle_oci_database namespaceのメトリックを使用したBase Database Serviceの正常性、キャパシティ、パフォーマンスを監視できます。
メトリック名 | 説明 | 統計 | 単位 |
---|---|---|---|
監視ステータス | リソースの監視ステータスです。 | テキスト | ステータス |
割り当てOCPU | サービスにより割り当てられている実際のOCPU数です。 | 最大 | 数 |
メトリック名 | 説明 | 統計 | 単位 |
---|---|---|---|
テーブルスペースによる割り当てストレージ使用率 | 割り当て済み容量以外でテーブルスペースで使用されている容量パーセンテージです。 | 平均 | パーセンテージ |
CPU時間 | データベースインスタンスのセッションで使用されたCPU時間の累積平均レートです。 | 平均 | 秒 |
DB時間 | データベースインスタンスのセッションで使用されたデータベース時間(CPU+待機)の累積平均レートです。 | 平均 | 秒 |
FRA容量制限 | フラッシュリカバリーエリアの容量制限です。 | 最大 | GB |
FRA使用率 | フラッシュリカバリーエリア使用率です。 | 平均 | パーセンテージ |
IOPS | 秒ごとの平均IO操作数です。 | 平均 | オペレーション/秒 |
IOスループット | MB単位の平均スループットです。 | 平均 | MB/秒 |
論理読み取りブロック | SGA/メモリから読み取られたブロック平均数です。 | 平均 | 読み取り/秒 |
最大テーブルスペースサイズ | 最大のテーブルスペースサイズです。CDBの場合、このメトリックはrootコンテナのテーブルスペースを示します。 | 最大 | GB |
メモリ使用量 | メモリプールのサイズ合計です。 | 平均 | MB |
ユーザーパスワード失効の監視 | 直近のユーザーパスワード失効の残り日数です。 | 直近 | 数 |
再利用不可FRA | 再利用不可なファストリカバリーエリアです。 | 平均 | パーセンテージ |
タイプごとの解析 | ハードまたはソフト解析数です。 | 平均 | 解析数/秒 |
プロセス | データベースプロセス数です。 | 最大 | 数 |
プロセス制限使用率 | プロセス制限の使用率です。 | 平均 | パーセンテージ |
再利用可能FRA | 再利用可能なファストリカバリーエリアです。 | 平均 | パーセンテージ |
再利用可能FRA容量 | フラッシュリカバリーエリアの再利用可能な容量です。 | 平均 | GB |
Redo生成レート | プライマリーデータベースのredo生成レートです。 | 平均 | MB/秒 |
Redoサイズ | 生成されたredoの平均量です。 | 平均 | MB/秒 |
セッション制限使用率 | セッション制限使用率です。 | 平均 | パーセンテージ |
セッション | データベース内のセッション数です。 | 平均 | 数 |
ステータスごとのトランザクション | コミット済みまたはロールバック済みのトランザクション数です。 | 平均 | トランザクション/秒 |
利用可能FRA | 利用可能なファストリカバリーエリアです。 | 平均 | パーセンテージ |
メトリック名 | 説明 | 統計 | 単位 |
---|---|---|---|
CPU使用率 | すべてのコンシューマーグループにわたって集計されたCPU使用率をパーセンテージで表示します。使用率は、データベースが使用できるCPUの数(OCPUの2倍)に関してレポートされます。 | 平均 | パーセンテージ |
ストレージ使用率 | プロビジョニングされているストレージキャパシティのパーセンテージです。すべてのテーブルスペースの割り当て容量の合計です。 | 平均 | パーセンテージ |
DBブロック変更 | 変更されたブロック数の平均です。 | 平均 | 変更数/秒 |
実行数 | 実行されたSQL構文のユーザーと再帰要求数です。 | 合計 | 数 |
現在のログオン | 成功したログオン数です。 | 平均 | 数 |
トランザクション数 | ユーザーコミットとユーザーロールバックの合計数です。 | 合計 | 数 |
ユーザー要求 | ログオン、分析、実行要求の合計数です。 | 合計 | 数 |
解析数 | ハードとソフトの解析数です。 | 平均 | 数 |
ストレージ使用容量 | データベースで使用されているストレージ容量の合計です。 | 最大 | GB |
割り当てストレージ容量 | データベースに割り当てられているストレージ容量の合計です。 | 最大 | GB |
テーブルスペース使用ストレージ容量 | テーブルスペースで使用しているストレージ容量の合計です。コンテナデータベースの場合、rootコンテナテーブルスペースを示します。 | Maximum | GB |
テーブルスペースの割り当てストレージ容量 | テーブルスペースに割り当てられているストレージ容量の合計です。コンテナデータベースの場合、rootコンテナテーブルスペースを示します。 | 最大 | GB |
テーブルスペースのストレージ容量使用率 | テーブルスペースで使用されているストレージ容量のパーセンテージです。コンテナデータベースの場合、rootコンテナテーブルスペースを示します。 | 最大 | パーセンテージ |
プラガブルデータベースのメトリックは、PDBのデータベース管理オプションが有効の場合にのみ表示されます。
メトリック名 | 説明 | 統計 | 単位 |
---|---|---|---|
ブロック変更 | 変更されたブロック数の平均です。 | 平均 | 変更数/秒 |
CPU使用率 | すべてのコンシューマーグループにわたるCPU使用率です。 | 平均 | パーセンテージ |
現在のログオン | 成功したログオン数です。 | 合計 | 数 |
実行数 | SQL構文を実行したユーザーと再帰要求数です。 | 合計 | 数 |
監視ステータス | リソースの監視ステータスです。 | テキスト | NA |
割り当てOCPU | サービスで割り当てられているOCPU数です。 | 数 | 数 |
解析数 | ハードとソフトの解析数です。 | 合計 | 数 |
割り当てストレージ | データベースに割り当てられているストレージ容量の合計です。 | 最大 | GB |
テーブルスペースの割り当てストレージ | テーブルスペースに割り当てられているストレージ容量の合計です。 | 最大 | GB |
使用済みストレージ | テーブルスペース使用の容量、フラッシュリカバリーエリア、コントロールファイル、ログファイルを含むデータベースで使用されているストレージの合計です。 | 最大 | GB |
テーブルスペースの使用ストレージ | テーブルスペースで使用されているストレージ容量の合計です。 | 最大 | GB |
ストレージ使用率 | 現在使用されているプロビジョニングされたストレージキャパシティのパーセンテージです。 | 平均 | パーセンテージ |
テーブルスペースのストレージ使用率 | テーブルスペースで使用されているストレージ容量のパーセンテージです。 | 平均 | パーセンテージ |
トランザクション数 | ユーザーコミットとユーザーロールバック数の合計です。 | 合計 | 数 |
ユーザー要求 | ログオン、解析、要求実行数の合計です。 | 合計 | 数 |
メトリック名 | 説明 | 統計 | 単位 |
---|---|---|---|
テーブルスペースの割り当てストレージ使用率 | 割り当てられた容量以外のテーブルスペースで使用されている容量のパーセンテージです。 | 平均 | パーセンテージ |
CPU時間 | データベースインスタンスのセッションで行われたCPU時間累積平均レートです。 | 平均 | 秒 |
DB時間 | データベースインスタンスのセッションで行われたデータベース時間(CPU+待機)累積平均レートです。 | 平均 | 秒 |
IOPS | IO操作数の平均です。 | 平均 | 操作数/秒 |
IOスループット | 1秒間あたりの平均スループットです。 | 平均 | MB/秒 |
論理ブロック読み取り | SGA/メモリ(バッファーキャッシュ)から読み取られたブロック数の平均です。 | 平均 | 読み取り数/秒 |
最大テーブルスペースサイズ | 最大のテーブルスペースサイズです。 | 最大 | GB |
メモリ使用量 | メモリプールのサイズ合計です。 | 平均 | MB |
ユーザーパスワード失効の監視 | 直近のユーザーパスワード失効の残り日数です。 | 直近 | 数 |
タイプごとの解析 | ハードまたはソフトの解析数です。 | 平均 | 解析数/秒 |
Redoサイズ | 生成されたredo量の平均です。 | 平均 | MB/秒 |
セッション | データベース内のセッション数です。 | 平均 | 数 |
ステータスごとのトランザクション | コミット済みまたはロールバック済みのトランザクション数です。 | 平均 | トランザクション数/秒 |
使用できないインデックス | データベーススキーマ内の使用できないインデックスの数です。 | 最大 | 数 |
待機時間 | データベースインスタンス内のセッションのアイドルでない待機時間の累積平均レートです。 | 平均 | 秒 |
Base Database監視のしきい値設定方法は次のとおりです。
予測機能により、上記メトリックの未来の値を推定します。過去のデータから未来の値を予測し、リソース計画等に利用します。
各Base Database、データベース、プラガブルデータベースごとに1ベーシック監視ライセンスを消費します。
Base Database Service環境の監視データを表示するには、Site24x7にログインし、[Cloud]→[OCI]→[Base Database]に移動します。
Base Database監視の監視データは次のとおりです。
概要のイベントタイムラインやメトリックグラフを表示します。
Base Database監視に関連付いている全ノードを表示します。ノード名、現在の可用性ステータス、パブリックとプライベートIPアドレス、フォールトドメインを表示して冗長の可用性ゾーン配置を把握します。
すべてのデータベース子監視を表示します。Base Database監視の詳細を表示するには、監視名をクリックしてください。個々のデータベースにドリルダウンしてセッション数、オープンモード、メモリ使用量、可用性といったパフォーマンスメトリックを確認できます。
Base Database Serviceで行われた最近のメンテナンスや管理アクション(スケーリング、パックアップ、パッチング)を表示します。メンテナンスに関連する設定変更の追跡とパフォーマンス影響の把握を行えます。
Base Database監視の作成時間、ライフサイクル状態、可用性ドメインといった基本的な設定情報を表示します。
過去のデータに基づいて未来の値を計測します。先30日の値を表示するのに、過去30日分のデータが必要です。
障害の開始時間、終了時間、期間、コメントを表示します。
Base Database ID、リージョン、監視ライセンスカテゴリーなどの情報を表示します。
Base Database監視のログ状態のレポートを表示します。CSV形式でダウンロードも可能です。
Base Database監視で引き起こされたアラートイベントをリスト表示します。
データベース監視の監視データは次のとおりです。
概要のイベントタイムラインやメトリックグラフを表示します。
子監視であるすべてのプラガブルデータベース監視を表示します。監視の詳細を表示するには、監視名をクリックしてください。個々のプラガブルデータベースにドリルダウンしてセッション数、オープンモード、メモリ使用量、可用性といったパフォーマンスメトリックを確認できます。
データベースの最近のメンテナンスや管理アクション(スケーリング、パックアップ、パッチング)を表示します。メンテナンスに関連する設定変更の追跡とパフォーマンス影響の把握を行えます。
データベース監視の作成時間、ライフサイクル状態、可用性ドメインといった基本的な設定情報を表示します。
障害の開始時間、終了時間、期間、コメントを表示します。
データベースID、リージョン、監視ライセンスカテゴリーなどの情報を表示します。
データベース監視のログ状態のレポートを表示します。CSV形式でダウンロードも可能です。
データベース監視で引き起こされたアラートイベントをリスト表示します。
プラガブルデータベース監視の監視データは次のとおりです。
概要のイベントタイムラインやメトリックグラフを表示します。
PDBの最近のメンテナンスや管理アクション(スケーリング、パックアップ、パッチング)を表示します。メンテナンスに関連する設定変更の追跡とパフォーマンス影響の把握を行えます。
表示名、ライフサイクル状態、OCID、作成時間といったPDB監視についての基本的な設定情報を表示します。
過去のデータに基づいて未来の値を計測します。先30日の値を表示するのに、過去30日分のデータが必要です。
障害の開始時間、終了時間、期間、コメントを表示します。
データベースID、リージョン、監視ライセンスカテゴリーなどの情報を表示します。
PDB監視のログ状態のレポートを表示します。CSV形式でダウンロードも可能です。
PDB監視で引き起こされたアラートイベントをリスト表示します。