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フルスタックエージェント

フルスタックエージェントはITインフラの下記のあらゆるスタックを監視できるエージェントです。

  • サーバー(オンプレミス、クラウド)
  • ログ
  • データベース
  • コンテナー
  • アプリケーション
    • IIS、Active Directory、Docker、ZookeeperなどのMicrosoftやLinuxアプリケーション
    • Java、Ruby、Python、Node.jsなどで構築されたアプリケーション

オンプレミスポーラーサーバー、VM、クラウドインスタンスなどの複数プラットフォームにフルスタックエージェントをインストールできます。

このドキュメントでは、フルスタックエージェントの概要、機能、アーキテクチャ、導入、セキュリティなどの情報を記載しています。

目的

サーバー監視エージェントとAPMインサイトエージェントは分割して提供されており、アプリケーションが構築されているプラットフォームに応じたエージェントをインストールする必要がありました。

フルスタックエージェントにより、異なるプラットフォームでも同一のエージェントをインストールして監視が行えるようになりました。

アーキテクチャと構成要素

フルスタックエージェントには次の要素で構成されています。

  • サーバー監視エージェント: サーバーやVMのパフォーマンスと正常性メトリックを収集し、IT自動化機能で自動で復旧アクションを実行します。
  • APMインサイト自動プロファイラー: 関連するAPMインサイトエージェントを設定し、アプリケーションのプラットフォームごとに監視を追加することでメトリックを追跡できます。
  • アプリ監視エージェント: WindowsのMicrosoftアプリケーションとデータベースを監視します。
  • ログ管理エージェント: リソースからログを収集しログ管理を行います。
  • プラグインエージェント: プラグイン機能により特定のアプリケーションのパフォーマンスメトリックを収集します。

機能

フルスタックエージェント機能一覧は次のとおりです。

  • サーバーのCPU、メモリ、ディスク容量、ネットワーク帯域使用率などの重要メトリックを監視します。
  • アプリケーションプラットフォーム(Java、NodeJS、Pythonなど)ごとのAPMインサイトエージェントを設定します。
    • サポートしているWindowsプラットフォーム: Java、.NET、NodeJs
    • サポートしているLinuxプラットフォーム: Java、.NET、NodeJs、Python
  • ファイル、ディレクトリ、イベントログ、syslog、ポートなどのリソース監視
  • サーバーで実行しているサービスとプロセスのステータスとリソース消費の監視
  • AIベースのキャパシティプランニングによるサーバーのリソース使用率予測
  • 過去および未来のWindowsサーバーバックアップの追跡
  • Windowsパッチとサーバー設定アップデートのアラートとダッシュボードビュー管理
  • MySQL、Microsoft SQL Server、Oracle Database、MariaDBなどのデータベース監視
  • Kubernetes、Docker、OpenShiftなどのインフラ監視
  • Applogエージェントによるアプリケーションログの診断、管理、監視
  • プラグインによるニッチなコンポーネントの監視
  • Apdexスコア、アプリケーションサーバースループット、応答時間、例外などのアプリケーションパフォーマンスメトリックの収集

導入

フルスタックエージェントは、以前のバージョンのサーバー監視エージェントに続くシングルタッチ展開方式を保持しています。複数のホストへのインストール (一括インストールと呼ばれます) は、複数の方法でサポートされています。導入の容易さを説明するために、Windowsフルスタックエージェントの導入例を次に示します。

Windows

管理者権限でサーバーにアクセスし、Site24x7トレイアイコンを右クリックし、[Bulk Install]をクリックします。 一括インストールウィザードで、Active Directoryに接続されたすべてのエンドポイントがリスト表示されます。ここで選択したホストに対してWindowsフルスタックエージェントがインストールされます。

Windowsフルスタックエージェントの導入方法の詳細はこちらのページをご確認ください。

Linux

フルスタックエージェントでもコマンドラインによる方法でインストールを行います。
インストール実行コマンドは次のとおりです。

wget https://staticdownloads.site24x7.com/server/Site24x7FullStackAgent_LinuxIns.sh
bash Site24x7FullStackAgent_LinuxIns.sh -i -automation=true -apm_insight=true -key=<device key>

Linuxフルスタックエージェントの導入方法の詳細はこちらのページをご確認ください。

セキュリティとコンプライアンス

サーバー監視エージェントと同様、フルスタックエージェントもセキュリティとコンプライアンス標準に順守しています。
詳細はサーバー監視公式ドキュメントおよびAPM自動プロファイラードキュメントをご確認ください。

データ収集

HTTPSを使用してフルスタックエージェントとSite24x7のデータセンターが通信を行い、次のタイプのデータを収集します。

  • ハートビートチェック :1分ごとにサーバーの可用性を確認し、7分間応答がない場合にアラートを通知します。応答までの待機時間の7分は変更可能です。
  • サーバーメトリック :ユーザーが設定した間隔(1分から1日の範囲)でデータを収集し、5分ごとにプッシュします。データのバックログは保管されており、接続が失敗した場合に送信されます。
  • APMメトリック :1分間隔でアプリケーションパフォーマンスデータを収集します。データはHTTPSで安全にサーバーへ転送され、接続に失敗した場合はローカルに保管されて接続が回復したら同期されます。

このプロセスによりネットワーク切断が発生しても、ITインフラ監視を継続して行えます。サーバー監視エージェントのデータ収集プロセスの詳細は、こちらのページをご確認ください。

FAQ

ライセンス消費の仕様はどのようになっているか

ライセンス消費は各監視リソース(サーバー、データベース、アプリケーション、子リソースの数)に対して行われます。サーバー監視からフルスタックエージェントにアップグレードしても追加のライセンス消費は発生しません。

APMインサイト自動プロファイラーでサポートされているプラットフォームは何か

サポートされているプラットフォームの詳細は、こちらのページをご確認ください。

フルスタックエージェントで監視を行うために開放するIP、ドメイン、ポートはありますか

サーバー、データベース、コンテナー、Microsoftアプリケーション、プラグインの監視で開放する必要のあるIP、ドメイン、ポートについての詳細はこちらのページをご確認ください。
アプリケーションパフォーマンス監視の場合の詳細はこちらのページをご確認ください。

フルスタックエージェントのバージョンアップグレードを行う場合、他のサブエージェントも同時にアップグレード作業が必要か

フルスタックエージェントをアップグレードするとサブエージェントも同様にアップグレードされます。サブエージェントレベルのアップグレードでは該当のサブエージェントのみアップグレードされます。

サーバー監視エージェントからフルスタックエージェントに移行する方法は何ですか

フルスタックエージェントのインストールまたはアップグレードにより、サーバー監視エージェントからフルスタックエージェントに移行されます。

各サブエージェントのリリースノートはありますか

サーバー監視エージェントのリリースノートはこちらのページをご確認ください。
APMインサイト自動プロファイラーのリリースノートはWindowsLinuxの各ページをご確認ください。

サーバーで実行しているアプリケーションの監視の表示方法は何ですか

Site24x7にログインし左側にある[サーバー]をクリックすることで、サーバー監視が表示されます。
IIS、Active Directory、DockerなどのMicrosoftとLinuxアプリケーションは各タブで表示されます。
画面左上の[APM]をクリックすると、APM監視が表示されます。

サブエージェントのみインストールとアンインストールを行う方法は何ですか

[管理]→[一括アクション]→[フルスタックエージェントアクション]に移動し、監視タイプの[サーバー監視]でフィルターします。
その後の画面でサブエージェントのインストールなどのアクションを行えます。

インストール後にサブエージェントを無効化できるか