Cisco IOS機器のフロー出力設定

NetFlow出力の有効化

マルチレイヤ―スイッチ機能カード（MSFC）のグローバル設定モードに入り、有効化したいインターフェースに次のコマンドを入力します。

interface {interface} {interface_number}
ip flow ingress
bandwidth
exit

これで特定のインターフェースのみNetFlowを有効化します。インターフェースごとにNetFlowが有効化されているCisco IOS機器を把握しておきます。

最近のCiscoインターネットワークオペレーティングシステム（IOS）のリリースで、Cisco Express Forwardingが有効化されています。この場合は、ルーターまたはMSFCのグローバル設定モードでコマンドip cefを入力します。

NetFlowデータの出力

次のコマンドを入力して、NetFlowデータをSite24x7オンプレミスポーラーがインストールされているマシンに出力します。

コマンド	目的
ip flow-export destination{hostname\|ip_address}9996	NetFlowキャッシュエントリを特定のIPアドレスに出力します。オンプレミスポーラーがインストールされているマシンのIPアドレスを使用します。デフォルトのポートは9996で、この番号は変更可能です。オンプレミスポーラーのポート番号の検索についてはこちら
ip flow-export source {interface}{interface_number}	機器から特定のIPアドレスに送信されるNetFlowの送信元アドレスを設定します。このアドレスのデバイスのSNMPリクエストを生成します。
ip flow-export version 5 [peer-as \| origin-as]	NetFlow出力バージョンをv5に設定します。Site24x7ではv5、v7、v9のみサポートしています。ルーターにBorder Gateway Protocol (BGP)を使用する場合、オリジンとピア―の自律システムのいずれかを入力します。両方は含められません。
ip flow-cache timeout active 1	長期間有効なフローを1分のフラグメントに分割します。1から60分で選択できます。デフォルトの30分のままにしておくと、トラフィックレポートにスパイクが発生します。
ip flow-cache timeout inactive 15	完了したフローが周期的に出力されていることを確認します。デフォルト値は15秒です。10から600秒の間の秒数で選択できます。
snmp-server ifindex persist	ifIndexの永続性（インターフェイス名）をグローバルに有効にします。ifIndex値が機器の再起動中に継続していることを確認します。

機器設定の確認

通常モード（設定モードではありません）で次のコマンドを入力して、NetFlow出力が正しく設定されているかどうかを確認します。

show ip flow export
show ip cache flow
show ip cache verbose flow

サンプル機器設定

コマンドをルーターに出力し、FastEthernet 0/1インターフェースを有効化してポート9996のマシン192.168.9.101に出力します。

router#enable
Password:*****
router#configure terminal
router-2621(config)#interface FastEthernet 0/1
router-2621(config-if)#ip flow ingress
router-2621(config-if)#exit
router-2621(config)#ip flow-export destination 192.168.9.101 9996
router-2621(config)#ip flow-export source FastEthernet 0/1
router-2621(config)#ip flow-export version 5
router-2621(config)#ip flow-cache timeout active 1
router-2621(config)#ip flow-cache timeout inactive 15
router-2621(config)#snmp-server ifindex persist
router-2621(config)#^Z
router#write
router#show ip flow export
router#show ip cache flow

*これらのコマンドを繰り返して、各インターフェースのNetFlowを有効化します。

NetFlowをオフにする

グローバル設定モードで次のコマンドを入力して、NetFlowデータの出力を停止します。

no ip flow-export destination{port_number}
interface {interface_number}
no ip flow ingress or no ip flow egress
exit