ルーターパフォーマンス

Border Gateway Protocol(BGP)とOpen Shortest Path First(OSPF)といった動的なルーティングプロトコルを使用して、ルーターパフォーマンスを可視化します。ルーターの可用性、応答、バッファーヒットとミスなどのパフォーマンスメトリックも監視します。

ユースケース

ネットワーク管理者は様々な支部のオフィスにあるルーターの可用性とルーティング効率を監視する必要があります。
このダッシュボードを使用することで、次のメリットが生まれます。

  • BGP/OSPFルーティングセッションの失敗などの特定
  • ルーターの可用性と応答時間の監視
  • バッファーミスとヒット統計によるパフォーマンス低下の検知
  • しきい値設定によるルーティングやパフォーマンス異常発生時のアラート

パフォーマンスメトリック

BGPメトリック

BGPピア接続のステータスと正常性を表示します。

説明
ピアIPアドレス BGPピアルーターのIPです。
リモートAS番号 リモート自律型システムの番号です。
状態 アイドル、接続、アクティブ、オープン確認、確立済みのステータスで表示します。
管理状態 セッションが管理状態で有効化(起動)されているかを示します。
フラップ 状態遷移の回数です。
入力更新 BGPルーティングの更新が受信された回数です。
出力更新 BGPルーティングが更新された回数です。
メッセージ送信の合計 BGPメッセージが送信された回数です。
メッセージ受信の合計 BGPメッセージが受信された回数です。
ステータス ルーターの正常性を緑(アップ)または赤(ダウン)で表します。
アクション 鉛筆アイコンをクリックし、しきい値を編集できます。

OSPFネイバーメトリック

OSPFネイバー状態と遷移回数を追跡します。

説明
ルートID ネットワーク内の各ルーターを区別するために、OSPFで使用される一意のルーターIDを表示します。
ネイバーIPアドレス 隣接関係またはピアリングが確立されるOSPFまたはBGPネイバールーターのIPアドレスです。
状態 OSPF状態が、down、attempt、init、twoWay、exchangeStart、exchange、loading、fullで表示します。
優先度 DR/BDRエレクションのルーター優先度です。
フラップ 隣接関係リセット数です。
ステータスStatus 緑が隣接関係のアップ、赤が隣接関係のダウンを表します。
アクション 鉛筆アイコンをクリックし、しきい値を編集できます。

バッファーヒットおよびバッファーミス統計

ネットワークを構成しているルーターの可用性と応答時間を監視します。ハードウェアや遅延に関する問題を特定するための重要なパフォーマンスデータを可視化します。

パラメーター 説明
バッファーヒット統計 一定期間にわたるバッファーヒットの平均数をバッファサイズごとに分類(huge, large, big, medium)して表示します。ヒットはパケットバッファーリングに成功したことを示します。
バッファーミス統計 一定期間にわたるバッファーミスの平均数をサイズごとに分類して(huge, large, big, medium)して表示します。ミスは不十分なバッファー空き状況によって、パケットドロップが発生したことを示します。

その他の機能

  • 時間フィルター:期間を先月などの特定の期間に切り換えます。

  • インシデントチャット:ネットワークイベントを即時に共有します。

  • しきい値設定:パフォーマンスしきい値を設定し、問題が肥大化する前にアラートで把握します。

ベストプラクティス

  • 確立されておらず、OSPFネイバーが十分でないBGPセッションの優先度を高めてください。
  • フラップ数のしきい値を使用して、動的なルーティングセッションを追跡してください。
  • パケットロスや遅延の原因となるバッファーミスの上昇を監視してください。
  • 履歴データによりルーティング変更のとパフォーマンスを相関させて分析してください。

関連ガイド