Hyper-Vのパフォーマンス メトリック

Hyper-V監視は、Site24x7 Windowsエージェントを監視に利用します。あわせて、サーバー監視エージェントのしくみと、 Hyper-V Serverの追加方法を参照ください。

Hyper-V監視結果の読み方

Site24x7ツールでは、Hyper-V Server監視に次のメトリックを提供します。

  • サマリ:Hyper-Vのバージョン、VMステータス、Hyper-V関連Windowsサービス、直近ポーリング時刻、CPUとメモリ利用量など、Hyper-V環境の基本情報を示します。
  • VM詳細:それぞれのVM、そのレプリケーションや親チェックポイントなどの情報が表示されます。
  • プロセッサー:仮想マシンが認識・使用できるコア数を示します。
  • ネットワーク:仮想スイッチと仮想ネットワーク アダプターがわかります。
  • ストレージ: 読み込み、書き込み、フラッシュ、エラー件数などの、ストレージ装置への入力内容を取得できます。
  • 管理:開始、停止、再起動など、基本的VM管理を行い、VMごとにプロセッサー数とメモリ設定の変更を行います。

サマリ:

パラメーター 説明
Hyper-V詳細 Hyper-V環境の基本情報がここに表示されます。これには、Hyper-Vのバージョン、直近ポーリング時刻、総ページ数、仮想プロセッサー、VMパーティション、ホスト論理プロセッサーなどが含まれます。
サービスのステータス Hyper-V環境特有のWindowsサービスについて、ステータスを示します。
VMステータス ビュー Hyper-V環境内部のすべてのVMを表示します。VMのステータスが、アップ、ダウン、トラブル、不明のいずれかを示します。また、CPU、メモリ利用量、プロセッサー数が、VMごとに、ノード詳細で表示されています。
Top VM CPU利用状況 Hyper-V環境におけるVMを、CPU利用状況にもとづき、負荷が最大のものから最小のものまで、棒グラフでリストにします。
Top VMメモリ需要 Hyper-V環境におけるVMを、メモリ利用状況にもとづき、負荷が最大のものから最小のものまで、棒グラフでリストにします。
メモリ詳細:
ルート パーティション総1G GPページ パーティションのGPAスペースに存在する、1Gページの数をさします。
ルート パーティション総2M GPページ パーティションのGPAスペースに存在する、2Mページの数をさします。
ルート パーティション総格納ページ パーティションに格納されているページ数です。
VM Vidパーティション総物理ページ割り当て 物理ページ割り当て件数をさします。
VM Vidパーティション総リモート物理ページ 優先NUMノードから割り当てられていない物理ページの数をさします。

VM詳細:

(バージョン2012以上)

パラメーター 説明
ステータス VMのステータスを、アップ、ダウン、トラブル、不明で取得します。
CPU利用状況 どの時点でも操作できる物理コアの最大スレッド数をさします。 
レプリケーション モード プライマリ、レプリカ、テストレプリカ、なしによって、レプリケーション モードが異なります。

*Windows 2008と2008Rでは、VMのステータス、正常性、CPU利用状況のみが表示されます。詳細は、それぞれの、VM、レプリケーション、親チェックポイント情報を参照ください。

パラメーター 説明
メモリ需要と割り当て済みメモリ(Memory Demand/Memory Assiged) 動的メモリでは、VMごとに利用できるメモリの両を、需要と指定値にもとづき、調節します。メモリ需要と割り当ては、現在のメモリ需要と、VMそれぞれに割り当てられたメモリの量を表します。
レプリケーション詳細 レプリケーションとは、プライマリ サイトのVMを、セカンダリ サイトのレプリカVMに複製する処理をさします。これにより、VMのモード、ステータス(Error、FailOverWaitingCompletion、FailedOver、NotApplicable、ReadyForInitialReplication、Replicating、Resynchronizing、ResynchronizeSuspended、Suspended、 SyncedReplicationComplete、WaitingForInitialReplication、 Disabled)、および、ヘルス ステータス(Normal、Warning、Critical、Not Applicable)がわかります。あわせて、VMがクラスター構成になっているかも示します。
親チェックポイント詳細 チェックポイントでは、手早く簡単に、VMを以前の状態に戻すことができます。親チェックポイントの、ID、名前、タイプが表示されます。

プロセッサー:

パラメーター 説明
論理プロセッサーの稼働時間 ゲスト、ハイパーバイザー、アイドル時間、論理プロセッサーのランタイム合計を、グラフ表示します。このグラフはプロセッサーが、ゲスト コード、ハイパーバイザー コード、アイドルス テータス、トータル(ゲスト コードとハイパーバイザー コード)の処理に費やした時間の比率を表します。
ルート仮想プロセッサーの稼働時間  ゲスト、ハイパーバイザー、仮想プロセッサーのランタイム合計を、グラフ表示します。このグラフは仮想プロセッサーが、ゲスト コード、ハイパーバイザー コード、トータル(ゲスト コードとハイパーバイザー コード)の処理に費やした時間の比率を表します。
ルート仮想プロセッサー インターセプト  ハイパーバイザー インターセプトメッセージの割合です。
ルート仮想プロセッサー ハイパーコール  仮想プロセッサーで、ゲスト コードが実行したハイパーコールの割合をさします。
ルート仮想プロセッサーの説明  秒ごとの、HLT、IO、エミュレート、MWAIT指令をグラフ表示します。このグラフでは、仮想プロセッサー上のゲスト コードが秒ごとに実行する、HLT、IO、エミュレート、MWAIT指定の比率を表します。
ルート仮想プロセッサーのアクセス  MSRとコントロールレジスターのアクセスをグラフで表示します。MSRとコントロールレジスター アクセスの割合は、仮想プロセッサーでのゲスト コード実行をもとに計算します。

ネットワーク:

パラメーター 説明
仮想スイッチ詳細:
仮想スイッチ バイト トラバーサル データの仮想スイッチ横断のペースをさします(バイト/秒)。
仮想スイッチ パケット トラバーサル  データの仮想スイッチ横断のペースをさします(パケット/秒)。
仮想ネットワーク アダプター詳細:  
仮想ネットワーク アダプター バイト トラバーサル  データのネットワーク アダプター横断のペースをさします(パケット/秒)。
仮想ネットワーク アダプター パケット トラバーサル  ネットワーク アダプターでのパケットの受信ペースをさします(件数/秒)。
レガシ ネットワーク アダプター バイト送信 ネットワーク アダプターでの、データ送信速度をさします(バイト/秒)。
レガシ ネットワーク アダプター バイト受信 ネットワーク アダプターでの、データ受信速度をさします(バイト/秒)。
レガシ ネットワーク アダプター バイト廃棄 ネットワーク アダプターでの、データ廃棄速度をさします(バイト/秒)。

ストレージ:

パラメーター 説明
名称 ストレージ装置の名前をさします。
読み込み件数 仮想デバイスで発生した、読み込み操作の総数です。
書き込み件数 仮想デバイスで発生した、書き込み操作の総数です。
エラー件数 仮想デバイスで発生した、エラーの総数です。
フラッシュ件数 仮想デバイスで発生した、フラッシュ操作の総数です。
仮想IDEコントローラー読み書きバイト IDEコントローラー付属のディスクに出入りする、データ読み書きのペースをさします(バイト/秒)。
仮想IDEコントローラー読み書きセクター IDEコントローラー付属のディスクに出入りする、セクター読み書きのペースをさします(件数/秒)。

Management:

VM設定:
パラメーター 説明
名称 仮想マシンの名前をさします。
ステータス VMのステータスが、不明、実行中、電源オフ、一時停止済み、中断済み、開始中、スナップショット中、保存中、停止、ping、一時停止中、再開中のどれであるか、示します。
開始・停止/再起動 VMの開始、停止、再起動ができます。この作業を実行できるのは管理者とスーパー管理者だけです。
プロセッサー数 当該VMに割り当てられたプロセッサーの総数です。
最小メモリ VM起動時に割り当てられる、最小メモリをさします。この値は、最低で32MBに設定でき、最大で、スタートアップ時メモリ(Memory Startup)まで拡大可能です。
最大メモリ VMで利用できる最大物理メモリです。
スタートアップ時メモリ(Memory Startup) VMが起動時に利用できる物理メモリを反映する値です。スタートアップ時RAMは、VMが消費する、最小物理メモリ量を表します。VMは、メモリ利用量を、スタートアップ時メモリ未満い下げることはできません。
設定 VMごとに、最小、最大、スタートアップ時メモリの量と、プロセッサー数が、設定されています。
メモリ設定やプロセッサー数を変更するごろい、VMの再起動が発生します。

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