AWS監視のベストプラクティス6選│Site24x7

aws-monitoring-best-practices-banner-img

AWS監視のベストプラクティス6選

AWSは、幅広いサービス群と高いスケーラビリティにより、多くの企業システムを支えています。一方で、複雑で変化が激しい環境になりやすいため、適切な運用管理には工夫が求められます。中でも監視は、パフォーマンスの維持、コスト管理、コンプライアンス対応を行ううえで欠かせない要素です。十分な方針を持たずに運用を続けると、問題の発見が遅れ、結果としてユーザー体験やビジネスに影響を及ぼす可能性があります。

本記事では、AWSのネイティブツールの活用方法から、監視・運用の自動化まで、AWS監視における主なベストプラクティスを整理してご紹介します。安定性と効率性を両立し、自社の要件に合ったクラウド環境を構築・運用するための参考としてご活用ください。

AWS監視のベストプラクティス

1. 監視計画を作成する

AWS環境を効果的に管理・運用していくためには、あらかじめ全体像を整理した監視計画を策定しておくことが重要です。以下の観点をもとに、自社に適した監視計画を作成していきましょう。

  • 重要なリソースを特定する:
    重要なAWSコンポーネントを特定し、それぞれの重要度や影響範囲を把握します。
  • 役割と責任を割り当てる:
    各リソースを監視する担当者を明確に決め、インシデント発生時の連絡体制や対応フローを定めます。
  • コンプライアンス要件を遵守する:
    規制や社内ルールに基づき、AWS環境が必要な要件を満たしているかを確認し、監視計画に反映します。
  • 拡張可能なツールを選択する:
    古いシステムの使用を避け、ニーズに合わせて拡張可能な柔軟性のある最新の監視ソリューションを選択します。
  • 対応手順を策定する:
    問題の検知から対応、解決までの具体的な手順を整理し、あらかじめ定義しておきます。

このような監視計画は、AWS監視における運用の指針となり、日々の運用における可視性と統制を高める役割を果たします。

2. 全体像を把握する

効果的にAWSを監視するには、環境を包括的に可視化する必要があります。EC2(コンピューティング)、RDS(データベース)、S3(ストレージ)といった各AWSサービスは、それぞれが監視に有用なデータを生成しています。これらのデータを適切に把握することで、問題が深刻化する前に兆候を捉えることが可能になります。

1つでも見落としているコンポーネントがあると、パフォーマンスのボトルネック、サービスの停止、予期しないコスト急増などが発生する可能性があります。「あらゆる対象を監視する」というアプローチを採用することにより、監視の抜け漏れを防ぎ、異常を早期に検出できるようになります。このような包括的なデータを収集することは、トラブルシューティングに役立つだけでなく、今後の傾向を予測し、リソース割り振りを最適化し、十分な情報に基づく意思決定にも繋がります。結果として、安定したAWS運用の実現を支える重要な要素となります。

3. AWSのネイティブツールを活用する

AWS監視を始める際は、CloudWatchによるパフォーマンスデータの監視、CloudTrailによるイベントや操作ログの記録、VPC Flow Logsによるトラフィックの可視化など、AWSが提供するツールを活用するのが有効です。これらは、AWS環境を理解するための基本的な土台を提供してくれます。

そのうえで、監視要件が高度化・多様化してきた場合には、より詳細な分析が可能なソリューションの導入を検討するとよいでしょう。たとえば、顧客単位のコスト把握や、より詳細なレイテンシ分析などは、標準機能だけでは対応が難しいケースもあります。Site24x7のような統合型の監視プラットフォームを併用することで、AWSのネイティブツールを補完し、拡大する環境においても可視性と最適化を強化できます。

AWS環境を手作業で監視し続けることは、非効率的でありリスクも伴います。時間がかかり、ヒューマンエラーが発生しやすく、拡張性に欠けているため、変化の激しいクラウドベースのシステムには適していません。このような課題を解決し、スムーズな運用を実現するための鍵となるのは自動化です。

4. 定型業務とワークフローを自動化する

CPU使用率の急上昇やコストの急増などの異常に対するアラートの生成など、監視において繰り返し発生する定型業務は自動化することが重要です。また、新しく作成されたリソースに所有者または目的のラベルを自動的にタグ付けすることで、リソースの編成を効率化し、責任の範囲を明確にできます。

AWS LambdaやSite24x7などのツールを使用すれば、一般的な問題への対応(障害発生時のインスタンスの再起動、トラフィック急増時のリソースの拡張など)をスクリプトで記述できます。このようなアプローチにより、手作業による対応を最小限に抑えながら問題を迅速に解決できるため、問題への対応に追われることなく、戦略的な課題に重点的に取り組めるようになります。自動化により、効率を改善できるだけでなく、AWS環境の重要なイベントを見逃すリスクを軽減することもできます。

5. コストを重要な監視項目として捉える

AWSのコストは、財務状況を示すだけでなく、運用効率も反映しています。Site24x7のCloudSpendなどのツールを使用すると、支出の傾向を分析し、無駄な出費を特定できます。プロアクティブなコスト監視アプローチにより、不必要なコストを明らかにし、リソース割り振りを最適化できます。これにより、パフォーマンスと適正コストのバランスに重点を置いた効率性重視の運用を実現できます。コストを重要な監視項目として捉えることで、十分な情報に基づく意思決定を行い、費用対効果に優れた方法でAWS環境のパフォーマンスを改善できます。

6. タグ付けと関連付けによる管理性向上とチーム連携の強化

所有者や用途を把握できるよう、体系的なタグ付けを実施することで、リソース管理の透明性が高まります。タグによって責任の所在が明確になり、問題発生時にも対応の切り分けがしやすくなります。スクリプトを活用すれば、所有者、作成日、インスタンス名などの情報をリソースに自動で付与することも可能です。これにより、担当チームを迅速に特定できるため、インシデント発生時のトラブルシューティングを改善できます。

また、各監視項目を特定のチーム、プロダクト、ワークフローと関連付けることも重要です。たとえば、データベースのクエリ遅延が、どのアプリケーション機能に起因しているのかを把握できれば、該当するチームと連携して迅速な解決に向けて取り組めます。このようなアプローチは、責任の範囲を明確にするだけでなく、チームワークの強化にも役立つため、迅速な問題解決や再発防止につながります。

7. あらゆるログを監視して詳細な情報を取得する

ログには、あらゆるイベントやトランザクションに関する詳細な情報が記録されています。ログを活用することで、潜在的な問題の把握や効率的なトラブルシューティング、正常な運用の維持が可能になります。

CloudWatch Logsを使用して、基本的なログ管理を行えます。また、ログ監視機能を備えたSite24x7などのツールを使用すれば、高度なログ分析や集約を実行できます。

ログは、トラブルシューティングに役立つだけでなく、規制やベストプラクティスを遵守する上でも役立ちます。パフォーマンスの傾向とシステムの挙動に関する信頼できる情報源として、監視計画の中に位置づけておくことが重要です。すべてのログを適切に収集・活用することで、AWS環境をよりプロアクティブに管理できるようになります。

AWS監視に適したツール「Site24x7」

Site24x7のAWS監視ソリューションを導入すれば、動的なクラウド環境の管理に伴う複雑さを軽減できます。AWSのすべてのサービスに対するエンドツーエンドの可視化、リアルタイムの監視、カスタマイズ可能なアラートにより、パフォーマンスの最適化、コストの管理、コンプライアンスの確保を実現できます。高度な自動化機能や各種ツールとの連携機能を活用することで、効率性がさらに向上し、ユーザーに影響が及ぶ前にプロアクティブに問題を解決できます。

まだSite24x7をご利用でない場合は、今すぐサインアップ(無料)して実際の操作感をお試しください。AWS監視の詳細については、AWS監視ツールの解説ページをご覧いただくか、AWSの自動化に関するドキュメントをご確認ください。