リソース チェック プロファイルは、サーバー監視でサーバーのリソース監視を行う際、利用できます。監視するリソースは、リソース チェック プロファイルに、追加します。このプロファイルは、任意の数のサーバー監視に関連付け可能です。このプロファイルをサーバー監視に関連付けるには、 監視の編集ページへ移動してください。
URLリソース チェックでは、サーバー上のローカルURLの可用性を監視します。設定の際は、チェックの名称と監視するURLを入力してください。URLはhttp://かhttps://から記載を始める必要があります。その後、ホスト名と、必要に応じてポート番号を記載してください(例:https://host:8080)。ホスト名は、localhostとすることも、マシン名で指定することもできます。マシン名が不明な場合や、複数サーバーに同じプロファイルを適用する場合は、ホスト名を$$HOSTNAME$$と記載することもできます。 この値は、必要に応じて、対応するサーバーのホスト名に置き換えられます。
マシンのローカル アドレス127.0.0.1を、ホスト名の代わりに指定することも可能です。チェックにIPアドレスを設定するには、代わりに、$$IP$$と記述することもできます。この値は対応するサーバーのIPアドレスに置き換えられます。無駄な記載を排除するため、複数URLを1リソース プロファイルに記載することは、できないようになっています(例:https://$$IP$$:8444)。
URL記載例:
http://I27.0.0.1:8080
http://localhost
http://$$HOSTNAME$$:8080
http://$$IP$$
ポート番号は任意項目です。
設定したURLがステータス ダウンの場合、チェックはダウンとなり、しきい値プロファイルに値を設定してあれば、監視ステータスはトラブルになります。
このリソース チェック機能では、サーバーのポートを監視できます。監視するポートは、0から65535までです。重複ポートは同じリソース プロファイルに追加され、無駄を回避しています。Tこのチェックをリソース プロファイルに追加するいは、チェック名とポート番号を設定し、「チェックの追加」をクリックし、プロファイルを保存してください。
設定したポートがステータス ダウンになると、監視ステータスはトラブルに変わります(それまでアップであった場合)。
ファイル アクセス チェックを利用すると、ユーザーはファイルを見守り、ファイルへのアクセスが発生すれば、アラートを受け取ることができます。このチェックを設定するには、ファイル アクセスの確認をクリックしてください。このチェックの設定を行うには、チェック名の下で、サーバー上でのファイルへの絶対パスとファイル名を示す必要があります。ファイル名は正規表現をサポートしています(詳細情報は、 正規表現をクリックしてください)。正規表現の利用で、同一パターンの名称を持つ複数ファイルを、同時に確認できます。
ポーリングでコンテンツやサイズを確認済みのファイルやディレクトリに、アクセス チェックを適用すると、これらのファイルやディレクトリに5分ごとにアクセスし、チェック データの収集を実行、継続的に通知を行います。
通知の際は、監視ステータスはアップからトラブルに代わります。監視がすでにステータス トラブルやダウンであれば、ステータス変更は発生しません。ファイル チェックでは、ステータスがリセットされてからも、次のポーリング実行まで、ステータス トラブルのままとなります。
このチェックを設定すると、ファイルへの権限が変更されていないか分かります。権限チェックをプロファイルに設定するには、チェック名、ファイルへのパス、ファイル名を指定してください。ファイル名は正規表現をサポートしています(詳細情報は、 正規表現をクリックしてください)。チェックをサーバー監視に関連付けると、指定ファイルの権限属性に変更が発生した際、ユーザーにアラートが送られます。監視がすでにトラブルやダウンでない限り、このアラートが起動すると、監視はアップからトラブルのステータスになります。権限チェックでは、 ステータス トラブルは、次のポーリングまで続きます。監視ステータスがアップに戻るのは、そのちです。
サイズ チェックでは、ユーザーはファイル サイズの監視ができ、しきい値を超えると、通知が行われます。設定には、ファイルへのパス、ファイル名、ファイル サイズのしきい値が必要です。ファイル名は正規表現をサポートしています(詳細情報は、 正規表現をクリックしてください)。ファイル サイズは整数で指定し、サイズの単位は選択してください。サイズの単位換算は次のように行います。-
1 KB = 1,000 Byte
1 MB = 1,000 KB
1 GB = 1,000 MB
このチェックを設定すると、特定ファイルのサイズ確認が定期的に行われ、サイズが設定したしきい値を超えればアラートが発生します。監視がすでにトラブルやダウンでない限り、このアラートが起動すると、監視はアップからトラブルのステータスになります。
監視ステータスの変更を有効にするには、「リソース チェック失敗時のトラブル アラート発生」を、サーバーの関連しきい値プロファイルから「Yes」にセットしてください。しきい値プロファイルの設定方法は、 こちらをクリックしてください。
ファイルには、最終更新チェックを設定できます。アラートは、ユーザーによるファイル変更があった場合と、ファイルが設定期間を超えてまったく変更されていない場合との、2通りのケースで行われます。このチェックを設定するには、チェック名、ファイルへのパス、ファイル名(または 正規表現をサポートしています)。アラート発生の対象とするファイル ステータスの指定が必要です。ステータスを「変更なし」に設定する場合、追加で、ファイルが変更されないまま経過観察を続ける最長期間も設定してください。 アラートの発生にともない、監視はステータス アップからトラブルに変わります(すでに、トラブルやダウンではない場合)。ステータスは、監視のステータスがアップに戻ってから、次のポーリングまで、トラブルのままとなります。
コンテンツ チェックは、テキストやコンテンツをファイル内で検索するのに使います。ファイルを含むでディレクトリへの絶対パスと、ファイル名を指定してください。検索文字列は、チェックごとに、1つでも複数でも、設定可能です。ここでは、それぞれの検索文字列、検索パターン、最多発生件数、大文字・小文字区別のパタメーターを設定します。このチェックは、検索文字列を1つは指定しないと、設定できません。コンテンツ チェックでは、ファイル名も検索パターンも、 正規表現をサポートしています。
検索文字列が、指定回数(最多発生件数)を超えて見つかった場合、アラートが発生します。監視がすでにトラブルやダウンのステータスでない限り、このアラートによって、監視ステータスはアップからトラブルへと変わります。ステータスは、監視のステータスがアップに戻ってから、次のポーリングまで、トラブルのままとなります。
コンテンツ検索チェックでは、最新のスキャン箇所が記録されます。次回のスキャンは、そこから始まります。
サーバーのファイルシステムにあるディレクトリのサイズが、しきい値を超えると、ディレクトリ サイズ チェックを利用して通知します。このチェックを設定するには、チェック名、監視するディレクトリへのパス、サイズのしきい値と単位を指定してください。サイズの単位換算は次のように行います。
1 KB = 1,000 Byte
1 MB = 1,000 KB
1 GB = 1,000 MB
ディレクトリのサイズが所定のしきい値を超えると、アラートが上がります。監視がすでにトラブルやダウンのステータスでない限り、このアラートによって、監視ステータスはアップからトラブルへと変わります。
監視ステータスの変更を有効にするには、「リソース チェック失敗時のトラブル アラート発生」を、サーバーの関連しきい値プロファイルから「Yes」にセットしてください。しきい値プロファイルの設定方法は、 こちらをクリックしてください。
サブディレクトリ チェックは、監視する1ディレクトリに含まれた、サブディレクトリすべてを監視します。指定ディレクトリの下では、サブディレクトリすべての監視も、サブディレクトリを指定しての監視も、可能です(サブディレクトリ名は正規表現をサポートしています)。ユーザーは、サブディレクトリの追加・削除を監視できます。指定したイベントが発生するとアラートが上がり、監視ステータスは、すでにトラブルやダウンでない限り、トラブルになります。].
ファイル チェックはサブディレクトリ チェックに似た機能です。ファイル チェックは、ディレクトリ内部のフォルダーではなくファイルに適用されます。ここでも、ユーザーは、指定ディレクトリで、ファイルすべてを監視することも、ファイルを指定して監視することも可能です(ファイル名は、 正規表現をサポートしています)。追加や削除も監視可能で、ファイルが追加・削除されると、設定したチェックにしたがい、アラートを送信、監視ステータスは、監視がすでにダウンやトラブルでない限り、トラブルになります。
ユーザーは、ディレクトリを監視し、いかなる理由でもアクセスがあれば、通知します。監視するディレクトリへの絶対パスを指定してください。ディレクトリへのアクセスの監視は、このチェックをサーバー監視に適用した時に始まります。アクセスがあれば、アラートが上がり、監視ステータスはアップからトラブルになります。ステータスに影響はありません。監視ステータスが、以前、トラブルやダウンだった場合は、ステータスは、監視のステータスがアップに戻ってから、次のポーリングまで、 トラブルのままとなります。ポーリングでコンテンツやサイズを確認済みのファイルやディレクトリに、アクセス チェックを適用すると、これらのファイルやディレクトリに5分ごとにアクセスし、チェック データの収集を実行、継続的に通知を行います。
ディレクトリには権限チェックを設定できます。ウォッチしているディレクトリの権限属性に変更があると、エージェントが通知を行います。イベントはログに記録され、監視ステータスは、以前はアップであれば、トラブルになります。ステータスは、監視のステータスがアップになってから、次のポーリングまで、トラブルのままとなります。
このルールは、リソース チェック プロファイルに追加して使います。これによって、サーバーのイベントログやsyslogをフィルターし、イベントの検索が可能です。設定したログ ルールのイベントが発生し、監視ステータスがアップからトラブルに変わると、アラートがあがります。監視がすでにトラブルやダウン状態であれば、ステータスは影響をうけないもの、イベントはレポートにログ出力されます。
Windows Serverでは、イベントログ ルールを設定できます。イベントログ タイプは、Windows標準タイプ(アプリケーション、設定、システム、セキュリティ、転送済みイベント)か、アプリケーション独自のカスタム イベントログ タイプから選択します。 イベント重要度レベルを選択し、チェック名を指定してください。これらはすべて、基本設定上の必須項目です。任意項目は、イベントIDとソースになります。加えて、ログ ルールには、高度な設定が可能です。
高度な設定では、発生件数(最多で45)が必須項目です。この数は、イベントログ エントリの設定上限をさしています。発生件数が1以上のnである場合は、タイムアウトを指定してください(最長45秒)。これによって、指定したログ タイプがタイムアウト以内にn回まで発生しても、アラートは発生しないようになります。イベント フィルターの他の高度な設定項目には、ログ内で検索するカテゴリ、ユーザー名、キーワードがあります。
Linuxサーバーでは、syslogルールで、ルールのフィルターが設定できます。Linux標準のイベントfacilityを選択ください(kernel、user-level、mail、system、authorization、syslogd、line printer、network news、UUCP、clock daemon、authpriv、FTP、NTP、log audit、log alert、cron、local0、local1、local2、local3、local4、local5、local6、local7)。 イベント重要度レベルを選択し、チェック名を指定してください。これらはすべて、基本設定上の必須項目です。任意で、ソースの設定もできます。これに加え、ログ ルールには、高度な設定が可能です。
高度な設定では、発生件数(最多で45)が必須項目です。この数は、イベントログ エントリの設定上限をさしています。発生件数が1以上のnである場合は、タイムアウトを指定してください(最長45秒)。これによって、指定したログ タイプがタイムアウト以内にn回まで発生しても、アラートは発生しないようになります。イベント フィルターの他の高度な設定項目には、ログ内で検索するキーワードがあります。
syslogアラート モジュールでは、すべてのチェック基準がマッチすると、エージェントはサーバーに即時にアラートを送ります。アラートが頻繁に発生すると、エージェントは接続を開き、アラート情報をサーバーに、繰り返し送信を試みます。そのため、Site24x7では、過去1分に送信済みのアラートは、サーバーに送らぬよう、エージェントに制限をかけています。
正規表現は、検索パターンの記載に使う、特別なテキスト文字列です。あらゆるテキスト文字列は、一種の正規表現とみなすことができます。通常のテキストに加え、正規表現では、文字列パターンや名前のマッチングに使う、特別な機能を持った記号を利用します。正規表現はワイルドカードの拡張版です。よくあるワイルドカードとしては、すべてのテキスト形式のファイルを探す場合、「*.txt」と記載します。 このワイルドカード表記に対応する正規表現は、「.+\.txt」となります。最初の「.(ドット)」はあらゆる文字を示す記号で、「+」は、直前の記号やグループが、1回以上繰り返して現れることを示します。次の「\.」は「.(ドット)」記号そのものをさし、 txtは文字列「txt」を示します。
一般的な正規表現の表記法を示します。
^ | 行頭にマッチします。 |
$ | 行末にマッチします。 |
. | あらゆる文字にマッチ |
\d | 0から9までの数字にマッチします。 |
\s | 空白文字にマッチします。 |
\S | 空白文字ではないものにマッチします。 |
[A-Z] | 大文字アルファベットにマッチします。[]は文字グループの構成を表しています。 |
[a-z] | 小文字アルファベットにマッチします。 |
* | 量指定子:直前のグループを、0から何回でも繰り返します。 |
+ | 量指定子:直前のグループを、1から何回でも繰り返します。 |
(.*) | あらゆる文字種について、0以上の長さをもつ文字列をグループ化し、取得します。 |
| | 「または(or)」を表します。 |
^([A-Z]*[a-z]*)$ | 大文字のみの文字列と、小文字のみの文字列という条件にマッチするものを、グループ化・取得します。 |
^(www\.site24x7\.com)$ | www.site24x7.com にマッチします。「\」は エスケープ記号です。これに続くものは、特殊シンボルであっても、文字そのものとしてマッチングを行います。 |
この説明は正規表現と、その特殊記号を手早く説明するものです。ここで示した機能をもちいれば、シンプルな正規表現を記述するには十分と言えます。リソース チェックの設定に用いる前に、正規表現の試験を行ってください。
リソース チェック カテゴリ | リソース チェック名 | サポートするパック | プラン | ||||
スタンダード | ビジネス | アドバンス | プレミア | プロフェッショナル | エンタープライズ | ||
利用できるチェックの数 | 25 チェック | 25 チェック | 25 チェック | 25 チェック | 25 チェック | 25 チェック | |
利用できるチェックの数 | 一律で25チェック | ||||||
URL | URL | ||||||
ポート | ポート | ||||||
ファイル監視 | アクセス | ||||||
権限 | |||||||
サイズ | |||||||
最終更新 | |||||||
コンテンツ | |||||||
ディレクトリ監視 | サイズ | ||||||
サブディレクトリ可用性 | |||||||
ファイル可用性 | |||||||
アクセス | |||||||
権限 | |||||||
イベントログやsyslogのルール | Windowsイベントログ | ||||||
Linux syslog |