Amazon CloudFront連携

Amazon CloudFrontは、HTML、画像ファイル、ビデオおよびCSSなどの静的Webアセットの配信速度を上げるためのWebサービスです。Site24x7とAWSの連携により、CloudFrontディストリビューションのアクティビティを監視できます。

概要

Site24x7でサポートしている監視は次のとおりです。

設定手順

  • まだ設定がお済みでない場合は、Site24x7をIAMユーザーとして作成するか、アカウントとSite24x7のAWSアカウント間にクロスアカウントのIAMロールを作成し、AWSリソースへのアクセスを有効にします。 詳細はこちら
  • [AWSアカウント連携]ページの[サービス検索]フィールドで、[CloudFront]のチェックボックスが選択されていることを確認します。 詳細はこちら

ポリシーと権限

Site24x7のIAMエンティティに割り当てられたポリシーステートメントで、以下の読み込みレベルでのアクションが存在することを確認します。 詳細はこちら

  • cloudfront:Get*: Webディストリビューションにおける情報を返します。
  • cloudfront:List*: AWSアカウントのディストリビューションを返します。

ポーリング間隔

Site24x7は、CloudWatchとさまざまなサービスレベルのAPIを5分毎にクエリし、CloudFrontディストリビューションのパフォーマンスメトリクスとメタデータを収集します。

メトリクスの表示方法:

  • Site24x7コンソールにログインします。[AWS] > [監視するAWSアカウント]へ進み、ドロップダウンメニューから[CloudFront]を選択します。
  • 監視するディストリビューションのリストから、メトリクスにアクセスしたいディストリビューションを選択します。
  • 概要タブでは、Amazon CloudFrontディストリビューションに適用できるさまざまなグラフが表示されます。

CloudFrontパフォーマンスメトリクス

各ディストリビューションベースでは、以下のメトリクスが収集されます:

属性 詳細 統計 データタイプ
リクエスト すべてのメソッドに対するHTTPおよびHTTPSリクエストの合計数です。 合計 カウント
ダウンロードされたバイト GET、HEAD、および OPTIONSリクエストにおいて、閲覧者がダウンロードしたバイト数です。 合計 バイト
アップロードされたバイト PUTおよびPOSTオペレーションを使用して、CloudFrontでオリジンサーバーにアップロードされたバイト数です。 合計 バイト
合計エラー率 4xxまたは5xxのHTTPエラーコードを返したリクエストの合計の割合です。 平均 パーセント
4xxエラー率 4xxのHTTPステータスコードを返したリクエストの割合です。 平均 パーセント
5xxエラー率 5xxのHTTPステータスコードを返したリクエストの割合です。 平均 パーセント
監視するWebディストリビューションのしきい値プロファイルを追加します。 詳細はこちら

設定詳細

以下の設定データが収集されます:

属性 詳細
ディストリビューションID ディストリビューションのIDです。
ドメイン名 ディストリビューションに対応するドメイン名です。
ARN ディストリビューションのARN(Amazonリソースネーム)です。
最終変更日時 ディストリビューションが最後に修正された日時です。
ステータス ディストリビューションの現在のステータスです。
state ディストリビューションの状態(有効または無効)です。
価格クラス ディストリビューションに関する価格クラスです。
HTTPバージョン CloudFrontとコミュニケーションする際に閲覧者が使用するHTTPバージョンです。
デフォルトのルートオブジェクト CloudFrontがオリジンサーバーからリクエストする際のデフォルトのルートオブジェクトです。
AWS WAF Web ACL ディストリビューションに関連したWeb ACLです。
IPv6 ディストリビューションでIPv6が有効かどうか示します。
ロギング ディストリビューションでロギングが有効かどうか示します。
地域制限 ディストリビューションで地域制限が有効かどうか示します。
CNames(代替ドメイン名) 代替ドメイン名です。
Caller Reference ID リクエストを再生できないようにするために使用する固有の値です。

アプリケーションログエージェントを用いて、CloudFrontログを収集できます。詳細はこちら

Lambda@Edgeのサポート

Lambda@EdgeエラーメトリクスをCloudFrontにLambda@Edgeがある場合に表示可能です。それに加え、リージョナルエッジキャッシュレベルのメトリクスの監視もAWS Lambda@Edgeでサポートしています。

属性 説明 統計 データタイプ
実行エラー Lambda関数実行により、CloudFrontが応答しなかった際に返される実行エラーです。 平均
無効な関数応答 無効なヘッダーや項目が応答に含まれる際に、その無効な関数の応答エラーが表示されます。 平均
スロットル Lambdaサービスは各リージョンの実行をスロットルし、制限に達しているにもかかわらず、CloudFrontディストリビューションがLambda関数を実行しようとした際にエラーを返します。 平均

Lambda@Edgeエラー

Various errors at CloudFrontリージョナルエッジキャッシュレベルの各エラーが表示され、Lambda@Edgeの失敗を把握できます。リージョン名、関連AWSリージョン、実行エラーなどの情報が表示されます。この項目でリージョンの各パラメーターのしきい値を設定できます。

Lambda@Edge関数

CloudFront監視に関連付けられている各Lambda@Edge関数が、リソース名、リソースタイプといった情報とともにここに表示されます。ステータスの表示や監視している関数のアラート設定を行えます。