etcd監視

Site24x7を使用してetcdサーバーを監視し、重要なパフォーマンスメトリクスを詳細に可視化します。

etcdは、マシンのクラスターデータを信頼性の高い方法のもと保管する、オープンソースの分散キー値ストアです。プラグインを設定して、etcdサーバーを分析および最適化します。キーインジケーターを通して、etcdサーバーが継続的に機能していることを確認し、十分な情報に基づいた上でのトラブルシューティングを行います。

このページでは、etcdサーバーのパフォーマンス、可用性、使用統計を詳細に可視化するための、etcdプラグインと監視メトリクスを設定する方法について説明します。

Etcdパフォーマンス監視メトリクス:

サポートしているキーメトリクスは以下の通りです:

Successful/failed gets

「gets_success」および「gets_fail」メトリクスは、etcdサーバーが受信したGETリクエストの成功、失敗率をそれぞれ表示します。

Successful/failed sets

「sets_success」および「sets_fail」は、etcdサーバーが受信したSETリクエストの成功、失敗率をそれぞれ表示します。

Successful/failed deletes

「delete_success」および「delete_fail」メトリクスは、etcdサーバーが受信したDELETEリクエストの成功、失敗率をそれぞれ表示します。

Successful/failed updates

「update_success」および「update_fail」メトリクスは、etcdサーバーが受信した更新リクエストの成功、失敗率をそれぞれ表示します。

Successful/failed creates

「create_success」および「create_fail」メトリクスは、etcdサーバーが受信した作成リクエストの成功、失敗率をそれぞれ表示します。

Successful/Failed compares and swaps

「compare_and_swap_success」および「compare_and_swap_fail」メトリクスは、etcdサーバーが受信した比較および交換リクエストの成功、失敗率をそれぞれ表示します。

Successful/failed compares and deletes

「compare_and_delete_success」および「compare_and_delete_fail」メトリクスは、etcdサーバーが受信した比較および削除リクエストの成功、失敗率を表示します。

Expire count

「expire_count」メトリクスは、etcd設定の期限切れのキーの合計数を表示します。

Watchers

「Watchers」メトリクスは、etcd設定のwatcher合計数を表示します。

Append requests recieved

「self_recv_appendreq_cnt」メトリクスは、ノードが処理した追加リクエストの合計数を表示します。

Requests per second recieved

「self_recv_pkg_rate」メトリクスは、1秒間に受信するノードの合計数を表示します。このメトリクスは、followerノードの場合にのみ機能します。leaderノードの場合、値は常に0になります。

Bytes per second recieved

「self_recv_bandwidth_rate」メトリクスは、1秒間にノードが受信するバイトの合計数を表示します。このメトリクスは、followerノードの場合にのみ機能します。leaderノードの場合、値は常に0になります。

Requests sent

「self_appendreq_cnt」メトリクスは、ノードが送信した追加リクエストの合計数を表示します。

Requests per second sent

「self_send_pkg_rate」メトリクスは、1秒間にノードが送信するリクエストの合計数を表示します。このメトリクスは、leaderノードの場合にのみ機能します。followerノードの場合、ノード値は常に0です。

Bytes per second sent

「sendbandwidthrate」メトリクスは、1秒間にノードが送信するバイトの合計数を表示します。このメトリクスは、leaderノードの場合にのみ機能します。Followerノードの場合、ノード値は常に0です。

手順

  • Site24x7アカウントにログインします。アカウントをお持ちでない場合は、こちら からサインアップへお進みください。
  • 現在使用しているOSに応じて、最新バージョンの [Site24x7 Linuxエージェント] または [Site24x7 Windowsエージェント] をダウンロードおよびインストールします。
  • etcdプラグインをインストールします。
  • エージェントはetcdプラグインを実行し、Site24x7サーバーにデータをプッシュします。

前提条件:

  • OSがLinuxの場合、etcdデータベースから統計を取得するために、Pythonモジュール[psycopg2]が必要です。

EtcdプラグインLinuxのインストール:

  • Site24x7 Linuxエージェントのプラグインディレクトリー[/opt/site24x7/monagent/plugins/]に移行し、ディレクトリー[etcd_store]を作成します。
    cd /opt/site24x7/monagent/plugins/
    sudo mkdir etcd_store
  • GitHubリポジトリーから[etcd_store.py]ファイルをダウンロード し、ディレクトリー[etcd_store]に配置します。
    cd etcd_store
    sudo wget https://raw.githubusercontent.com/site24x7/plugins/master/etcd_store/etcd_store.py
  • 同様に、Site24x7 Linuxエージェントのプラグインディレクトリー[/opt/site24x7/monagent/plugins/]に、ディレクトリー[etcd_self]を作成します。
    cd /opt/site24x7/monagent/plugins/
    sudo mkdir etcd_self
  • GitHubリポジトリーから[etcd_self.py]ファイルをダウンロード し、ディレクトリー[etcd_self]に配置します。
    cd etcd_self
    sudo wget https://raw.githubusercontent.com/site24x7/plugins/master/etcd_self/etcd_self.py

EtcdプラグインWindowsのインストール:

  • [etcd_store]という名前のディレクトリーを作成し、Site24x7 Windowsエージェントプラグインディレクトリー[C:\Program Files\Site24x7\WinAgent\monitoring\Plugins\]に配置します。
    cd C:\Program Files\Site24x7\WinAgent\monitoring\Plugins\
    mkdir etcd_store
  • GitHubリポジトリーから[etcd_store.ps1]ファイルをダウンロード し、ディレクトリー[etcd_store]に配置します。
    cd etcd_store
    wget https://raw.githubusercontent.com/site24x7/plugins/master/etcd_store/etcd_store.ps1
  • 同様に、Site24x7 Windowsエージェントのプラグインディレクトリー[C:\Program Files\Site24x7\WinAgent\monitoring\Plugins\]へ移行し、ディレクトリー[etcd_self]を作成します。
    cd C:\Program Files\Site24x7\WinAgent\monitoring\Plugins\
    mkdir etcd_self
  • GitHubリポジトリーから[etcd_self.ps1]ファイルをダウンロード し、[etcd_self]ディレクトリーに配置します。
    cd etcd_self
    wget https://raw.githubusercontent.com/site24x7/plugins/master/etcd_self/etcd_self.ps1

Etcdプラグインの設定:

以下はLinuxインストールの例です。

  • プラグインスクリプトで指定されているデフォルトのpythonパスは、[#!/usr/bin/python]です。代替えのpythonパスを作成する場合は、shebang(シバン)文字[#!]が前に付いた既存パスに置き換えます。
  • etcdプラグインのホストおよびポート値を設定します。
    Eg :
    HOST = "localhost"
    ADMINPORT = "4848"
  • 変更を保存し、エージェントを再起動します。
    /etc/init.d/site24x7monagent restart

メトリクスを追加で監視:

  • メトリクスを追加で監視するには、Linuxインストール用の[etcd_self.py]および[etcd_store.py]ファイルを編集し、監視が必要なメトリクスを新しく追加します。Windowsインストールの場合は、[etcd_store.ps1]および[etcd_self.ps1]を編集します。
  • 新しく追加したメトリクスを表示するには、変更を行ったファイルのプラグインバージョン値をインクリメントします(例: デフォルトのプラグインバージョンをPLUGIN_VERSION = 「1」から PLUGIN_VERSION = 「2」に変更)。

関連プラグイン:

  • Redisプラグイン - Redisデータベースのパフォーマンスメトリクスを監視します。
  • MongoDBプラグイン - MongoDBデータベースのパフォーマンスメトリクスを監視します。
  • Memcachedプラグイン - Memcachedサーバーのパフォーマンスを分析します。
  • Nagiosプラグイン - Site24x7では、Nagiosサーバーを実行する必要なしに、何千ものNagiosプラグインを実行することができます。
  • Out-of-the-boxプラグイン - 豊富な連携リストでアプリケーション全体を監視します。
  • カスタムプラグインの作成 - カスタム Linux および Windows プラグインを作成し、カスタム属性を監視します。