メール配信監視の追加

本サービスは、メールサーバーの可用性と、SMTP、POP3、IMAPの応答時間を、クラウドから追跡します。エンドユーザー体験は、メール配信プロセスのあらゆる側面をテストし、メール往復遅延を世界中の拠点から監視して確認しています。監視は、120以上のグローバル監視ロケーションに加え、Site24x7の オンプレミス ポーラーを利用し、ファイアウォール内部のプライベート拠点でも実行。メールRTT監視では、メール クライアントと同様、指定のSMTPサーバーにメールを送信し、IMAP・POP3でメッセージを取得、送信者から受信者への往復時間を計算します。メール往復遅延を確認するには、Site24x7のSMTP/POP3・IMAPサーバー設定も、ユーザーサーバーの設定も利用可能です。

Site24x7の監視データでは、メールサーバー環境のステータスとパフォーマンスについて、詳しい情報がわかります。これによって、トラブルシュートは迅速となり、メールインフラの可用性向上に役立ちます。

目次

機能

メールRTT監視のコア機能を、いくつか紹介します。

  • セキュア認証によるサーバーからのメール送受信の監視
  • サーバーでの、メールRTT計算
  • メールサーバーとあわせ、Microsoft Exchange Serverのパフォーマンスを監視
メールRTT:メカニズム

メールサーバー監視の追加

一般設定

  • Site24x7のWebクライアントにログインします。
  • 管理 > インベントリ > 監視 > 監視の追加 とクリックしてください。
  • 監視の追加画面で、メール配信を選択。
  • 監視を追加するには、次の一般情報を指定してください。
    • 表示名:メールサーバー特定のため、名前をつけてください。
    • 確認頻度:ポーリング頻度を選択します。15分から1日に1度の間で設定ください。
    • タイムアウト:ターゲットサーバーとの接続樹立にかかる時間を指定します(秒)。タイムアウト値は、0から30秒の間です。
    • ロケーションプロファイル:サーバーへのポーリング元となる、ロケーションのプロファイルを、ドロップダウンから選択します。
      詳細は、ロケーションプロファイルを参照ください。
    • 監視グループに関連付け:監視は、ドロップダウンから適宜、監視グループを選択し、複数の監視グループに関連付けることができます。これにより、複数の監視を、論理的にグループ化できます。
      監視のグループ作成手順については、監視グループを参照ください。
    • 依存リソース:依存リソースに指定する監視を、ドロップダウンから選択します。依存リソースが、ステータス ダウンになると、アラートは抑止されます。
      依存リソースの設定と、そのステータスにもとづくアラート抑止は、誤報アラート防止を防ぐ手段の1つです。あわせて、監視レベルでのアラート抑止も参照ください。
      依存リソース欄で「なし」を選ぶと、アラートは通常設定どおりに行われます。監視に依存リソースが存在しないことになっているため、アラートの抑止は行われません。
      1つの監視を、ことなる監視グループ内の、複数の依存リソースに関連付けることも可能です(複数の監視グループで、複数の監視をサポートできるためです)。通常の1監視で、複数の依存リソースのうち1つでもステータスダウンになると、この監視について、アラートは自動的に抑止されます。ただし、監視レベルでの依存性設定は、アラート抑止にあたり常に、監視グループ レベルの依存設定より優先されます。

SMTP設定

  • SMTP設定には、次の情報を指定してください。
    Site24x7のSMTPサーバーを使う:トグルボタンで、Site24x7 SMTPサーバーの利用を選択してください。
    選択する場合は、差出人メールアドレス宛先メール アドレスを指定します。
    選択しない場合は、次の情報を指定します。
    • SMTPホスト・IP:SMTPのホストかIPアドレスを指定します。自社SMTPホストを探す機能の利用も可能です。
    • SSLを利用:トグルボタンでセキュア接続の有効・無効を切り替えます。
    • TLS有効:トグルボタンでTLSの有効・無効を切り替えます。
    • SMTPポート:SMTPポートを指定してください。
    • 差出人メール アドレス:SMTPのパフォーマンス チェックに使う、送信元メール アドレスを入力してください。
    • 宛先メール アドレス:当該のSMTPホストを利用するメール アドレスを入力し、そこからの送信チェックによって、SMTPのパフォーマンス チェックができるようにしてください。
    • メールサーバー認証の設定:トグルボタンで、認証つきメールサーバーの監視を有効にします。SMTPホストのユーザー名パスワードを指定してください。

POP・IMAP設定

  • POP・IMAP設定には、次の情報を指定してください。

POP・IMAPでのメール取得有効化:トグルボタンでメール取得の有効・無効を切り替えます。POP・IMAPを有効にすると、受信メールのパフォーマンス確認ができるようになります。
POP・IMAPが有効な時は、次のパラメーターを指定する必要があります。

Site24x7のPOP・IMAPサーバーを使う:トグルボタンで、Site24x7 POP・IMAPサーバーの利用を選択してください。

  • 選択する場合は、次の情報を指定します。
    • メール件名:メール取得時の件名を指定してください。デフォルトでは、「Site24x7-Testing Mail Server」です。
    • 添付ファイル名:添付ファイル名を指定します。
  • 選択しない場合は、次の情報を指定します。
    • メール取得プロトコルの選択:スライダーボタンで、POP監視かIMAP監視を有効にします。
    • SSLを利用:トグルボタンで、監視時のSSL接続の、有効・無効を切り替えます。
    • TLS有効:トグルボタンで、監視時のTLS接続の、有効・無効を切り替えます。
    • POP・IMAPホストIP:POP・IMAPのホスト名かIPアドレスを入力します。
    • POP・IMAPポート:POP・IMAPのポート番号を入力します。デフォルトでは、POPとIMAPポートのポートは入力済みです。
    • 取得フォルダー:取得するフォルダーの名前を指定。デフォルトでは、POPの取得フォルダーは、Inboxです。
    • ユーザー名:POP・IMAPホストのユーザー名を入力します。
    • パスワード:POP・IMAPホストのパスワードを入力します。
    • メール件名:メール取得時の件名を指定してください。デフォルトでは、「Site24x7-Testing Mail Server」です。
    • 添付ファイル名:添付ファイル名を指定します。
    OAuth認証は、現在IAMPでのみサポートしています。

設定プロファイル

  • しきい値と可用性しきい値プロファイルをドロップダウンで選択するか、デフォルトのしきい値セットを選ぶと、リソースが設定したしきい値と可用性を超過した際に、通知が行われるようになります。
    カスタムプロファイルの作成には、こちらを参照ください。
  • タグ:タグを監視に関連付けて、監視を効率的に管理します。詳細はこちら
  • IT自動化:ダウン、トラブル、アップなどステータス変更が発生した際に実行する自動化を選択します。ステータス変更があった際に、設定したアクションが実行され、アラートがユーザーグループに通知されます。
  • 障害時のアクションを自動化するには、こちらを参照してください。
  • アラート設定
    • ユーザーアラートグループ:障害時にアラートするユーザーグループを選択します。グループに複数ユーザーを追加するには、こちらを参照してください。
    • オンコールスケジュールオンコールスケジュールにより、特定のシフト時間に割り当てられたユーザーに通知を行い、アラートやインシデントの対応を柔軟にします。ドロップダウンから作成したオンコールスケジュールを選択します。
    • 通知プロファイル:ドロップダウンから通知プロファイルを選択するか、デフォルトのプロファイルを選択します。通知プロファイルにより、ダウン時にいつ、だれに通知を行うかを指定します。詳細はこちらを参照してください。
    オンコールシフトに関係のないユーザーグループが監視に関連付いている場合、そのアラートは受信されます。
  • サードパーティ連携:監視を、設定済みのサードパーティサービスに関連付けます。
  • サードパーティ連携がまだであれば、管理 > サードパーティ連携に移動し、設定してください。詳細はこちらです。
  • 保存をクリックします。
  • 各種パフォーマンスメトリックについては、こちらを参照してください。