Windows Server監視のパフォーマンス メトリック

Windows Server監視結果の読み方

Windows Server監視によって、CPU、メモリ、ディスク利用状況、プロセッサー キュー長、プロセス、サービス、Windows Serverのネットワーク トラフィックなどが測定され、統合GUIで確認できます。Windowsエージェントをインストールすると、 エージェントはSite24x7のデータセンターと通信をはじめ、データをカスタマイズ可能なパフォーマンス レポートとして提示します。サーバー監視のアーキテクチャについても、ご覧ください。

データ収集のしくみ

Windows監視エージェントは、WMIのクエリでデータ収集を行います。サーバー監視エージェントについても、ご確認ください。

パフォーマンス メトリック

Windows Server監視でサポートするメトリック:

監視サマリ 

各メトリックの詳細表示

詳細ページでそれぞれのグラフをクリックすると、対応メトリックについて、より詳しい情報が表示されます。ドロップダウンから値を適宜、選択すると、ことなる期間について、レポートが作成されます。レポートはCSVやPDFへのエクスポートも、メールでの送信も可能です。

アイコンパフォーマンス レポート アイコンをクリックすると、CPU、メモリ、ディスク利用状況などのメトリックについて、パフォーマンス レポート が表示されます。 こちらの記事に、より詳しく解説があります。

CPU利用状況

CPU利用量の定期監視は、指定期間でのCPU負荷の分析や、パフォーマンス低下の克服には重要です。

とはいえ、CPU利用量の増大は、いつでも重大事態とは言えません。Site24x7の期間を区切ってカスタム レポートを表示する機能は、CPU利用状況が、現実の問題かを判定する際、有用です。CPU利用のスパイク(突出値)を起こしている実際の理由まで、ドリルダウンするのにも役立ちます。この分析にもとづき、CPUハードのアップグレード、CPU追加、リソースを無駄に追い回す些末なサービスの停止など、解決策を見つけることができます。

CPU利用状況の パフォーマンス レポート パフォーマンス レポート アイコンには、次のメトリックがあります。

  • コアごとのCPU利用状況
  • 割り込み:プロセッサーが受信する、ハードウェア割り込みの平均件数.
  • コンテキスト スイッチ:あるスレッドから別スレッドへの切り替わりの発生率をさします。スレッド スイッチは、単一プロセス内でも、複数プロセス横断でも、発生します。
  • 平均CPU利用量(%)
プロセッサー キュー長(要素数、Length)

システム・プロセッサー キュー長は、それぞれのプロセッサーで対応しているスレッドの数を表します。継続した監視によって、スレッド数がプロセッサーが最適に処理できる範囲を超えていないかを確認できます。

メモリ利用状況

メモリ利用量を監視すれば、負荷に余裕のあるサーバーを見つけ出し、効率的に負荷を分配しなおすことも可能です。これによって、障害やデータ損失の発生前に、 サーバー過負荷を検知します。

パフォーマンス レポート アイコンパフォーマンス レポート アイコンをクリックすると、レポートが表示され、CPU,メモリ、ディスクなどのメトリックがわかります。

  • スワップ メモリ利用状況
  • 使用済みメモリ利用状況
  • 空き物理メモリとスワップメモリの内訳け
  • メモリ ページイン:ページ フォールトを避けるために、ディスクからページ読み込みを行った件数
  • メモリ ページアウト:物理メモリを空けるために、ディスクにページ書き込みを行った件数
  • メモリ ページ フォールト:ページ フォールトは、プロセッサーがワーキングセット(すなわち、物理メモリのスペース内)に、コードやデータを見つけることができない時に、発生します。
  • 平均メモリ利用量(%)
メモリ内訳け

サーバー内の、空きメモリとスワップメモリの内訳けも把握できます。あまり利用されないファイルは、必要時まで、スワップへ移動されることがあり、新しいファイルはRAMへと格納されます。これによって、リソース配分を改善、サーバーの過負荷とデータ損失を回避できます。

ディスク利用状況

Windows Server監視では、ディスクの使用状況を細かく測定し、サーバーのディスク空き状況を随時、報告します。ディスク利用率は、サーバー内の空き容量と使用済み容量を、円グラフで表示します(%)。

ディスク パーティション情報では、使用済み容量と空き容量の内訳けを、データ量(MB)と割合(%)で表示します。 編集アイコン アクション下のアクションをクリックすることで、しきい値は、ディスクごとの設定も、ディスク全体での設定も可能です。

ディスク利用状況 のパフォーマンス レポートでは、次のメトリックを表示します。

  • 平均ディスク利用率(%)
  • 現在のディスクごとの利用状況(%)
  • ディスクごとの利用状況(%)
  • ディスク (I/O)
  • ディスク読み込み:ディスクからのデータ読み込み量(バイト
  • ディスク書き込み:ディスクへのデータ書き込み量(バイト)
サマリに表示されるその他のメトリック

システム統計と資産の詳細

資産の詳細では、次のサーバー情報が分かります。

  • ホスト名、IPアドレス
  • OSとアーキテクチャ(64ビットか32ビット)
  • 論理CPUコア数- 論理コアは、単一コアで複数作業の同時実行を可能とします。論理コア数を把握すれば、パフォーマンスとエネルギー消費のバランスを適正化できます。
  • 搭載メモリ(MB):サーバーの総RAMサイズ
  • プロセッサー タイプ:プロセッサーの製造者、ベンダー名、処理速度が表示されます。

システム統計では、次の情報が分かります。

  • ログイン件数:サーバーへのログインユーザー数です。
  • サービス総数:サーバーで実行中のサービスの総数。ステータスは不問です(停止、開始、実行中)。
  • 実行プロセス数:サーバーで実行しているプロセスの総数。
  • 起動時刻:サーバーの起動時間です。

CPUやメモリ消費で見たTopプロセス

サーバーで実行中のTopプロセスを表示することもできます。トグルボタンで、メモリごとかCPUごとかの表示切り替えができます。

アプリケーション詳細

サーバーで実行中のアプリケーションは、Windowsエージェントが自動検出し、ここに表示されます。Site24x7がサポートするMicrosoftアプリケーションと、監視タイプごとのパフォーマンス メトリックを確認ください。

 

ダウン・トラブル履歴

サーバーのステータス(ダウンやトラブル)、その継続時間、詳細情報、根本原因分析(RCA)を表形式で提示します。

プロセスとサービス

すべてのサービスと、Windows Serverで実行中の関連プロセスを監視します。実行中プロセスが、Windows Serverで見つからない場合は、サービスとプロセスのディスカバリ機能で、マニュアルで追加できます。 詳細は、こちらを参照ください。

監視できるメトリック:
  • 各サービスの関連プロセス
  • 監視しているサービスのステータス:アップかダウン
  • CPUとメモリの利用量(%):各プロセスが利用しているCPUとメモリの量が分かります。
  • インスタンス数:特定のサービスやプロセスが実行された回数。
  • スレッド数:プロセスが利用しているスレッド数。
  • ハンドル数:オブジェクトのオブジェクト テーブルにある、オブジェクト ハンドルの数をさします。
実行できるアクション:
  • アクションにあるアイコンで、サービスの開始・停止
  • 監視が不要となったサービスは、削除できます。ただし、これは監視から外れるだけであり、システム自体から消えるわけではありません。
  • サービスを選択し、他のサーバー監視に加えるには、選択したサービスを他のサーバー監視に追加を利用します。詳細はこちらで確認ください。
  • サービスを複数のサーバーから削除する時は、他サーバー監視からの削除を利用します。詳細はこちらで確認ください。

詳細はこちらです。

ネットワーク統計

ネットワーク統計では、次の情報を表示します。

  • 入出力トラフィック:インターネットやラップトップ・PCから、インターフェースへのトラフィックを、入力トラフィックと呼びます。トラフィックがインターフェースから、インターネットやラップトップ・PCに出て行く場合は、出力トラフィックと呼びます。
  • 帯域利用状況:拠点、ユーザー、インターネットの間での、トラフィック レベルや、転送データ量が分かります。
  • ネットワーク インターフェース カードの速度
  • 送信データ
  • 受信データ
  • パケット送信数
  • パケット受信数

それぞれのメトリックをクリックすると、属性レポートが下記項目について作成されます。

  • 入出力トラフィック:送受信パケットと、その平均をグラフ表示します。
  • 帯域利用状況:入出力トラフィックと、送受信平均データをグラフ表示します(Kbps)。
  • エラーパケット:エラー パケット、その平均超過時間、廃棄パケットを示します。

プラグイン

インフラ全体の監視には、60以上の標準プラグイン連携も利用できます。Site24x7のオープンなエコシステムでは、独自のプラグインを作成し、必要データを希望の方法で監視することが可能です。また、 しきい値をそれぞれの属性に設定し、指定値の超過時は、アラートを受け取ることもできます。Windowsプラグインの記述には、次の手段があります。

リソース チェック

監視するリソースをチェックとして追加し、各種チェックをグループにまとめて、リソース チェック プロファイルを作成してください。監視対象は、次のリソースです。

詳細はこちら

イベントログ

イベントログでは、十分な量のデータを、グラフにします。情報には、障害、パフォーマンス低下、セキュリティ侵害が含まれます。プログラム メッセージのログとプロセス重要度の、詳細メトリックは、イベントログ グラフから、外挿法で算出できます。ユーザーは、キーワードを指定し、イベントログに出現するかも確認できます。イベントは、IDと送信元でフィルターし、予期せぬ挙動があれば、即時アラートできます。

サーバー ツール:

サーバー ツール タブでは、選択期間のイベントログ、サービスとプロセスを表示します。

イベントログ:

イベントログの表示は、次の基準で行います。

  • イベント タイプ (All, Error, Information, Warning)
  • 開始時刻:DD/MM/YYYY | HH:MM
  • 終了時刻:DD/MM/YYYY | HH:MM

たとえば、2017年7月1日から2日で、06:11から06:41までの、イベント タイプ情報について、イベントログは次のようになります。

イベントログにマウスカーソルをあてると、次の項目が表示されます。

  • レコード番号
  • イベント コード
  • サービス対応成功時のメッセージ
プロセス ビューワー:

このビューでは、サーバーで動作中のアクティブ プロセスと、その、CPUやメモリの使用量(%)、ハンドル数、スレッド数、インスタンスが表示されます。画面上部の検索バーでは、プロセス検索ができます。プロセスにマウスカーソルをあてると、以下の関連項目が表示されます。

  • プロセス識別子(PID)
  • 実行パス
  • 引数
Windowsサービス:

ここでは、Windowsサーバーで稼働しているサービスを表示します。あわせて次の情報も示します。

  • ステータス:停止、実行中
  • 開始モード:マニュアル、オート
  • サービス開始・停止のオプション

サービスにマウスカーソルをあてると、以下の関連項目が表示されます。

  • 名称
  • サービスのあるパス
  • 説明

カスタム タブの追加

カスタム タブの追加を利用すると、必要なパフォーマンス メトリックを、望みの方法で、監視・分析できます。これは、タブ表示され、すべてのサーバー監視で、複数ユーザー アカウントから、確認可能です。

カスタム ビューの追加手順:

  1. カスタム タブの追加ボタンをクリック。
  2. 特定に使える表示名を指定してください。
  3. この画面から、表示・監視するメトリックを選択します。
  4. 変更を保存してください。
  5. 追加情報へ移動すると、カスタム ダッシュボードが表示されます。
  6. クリックすると、ダッシュボードに表示されます。
カスタム ビューの編集では、表示名ン編集や、カスタム ビューの削除ができます。

根本原因分析

障害検知のたびに、根本原因分析レポート(RCA)が起動し、連絡先と手段に応じて、ユーザーにアラートを送ります。Windows Server監視で作成されるRCAは障害の背後にある実際の理由を提示し、あわせて、接続の問題の分析に利用する トレースルート マップが表示されます。

ライセンス

取得できるメトリックについては、当社ナレッジベース(英語)より、Windows Server監視を参照ください。詳細はこちら

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