アプリケーションクラスター監視はクラスターとしてバンドルされているサービスURLの可用性と応答時間を監視します。この監視により、複数クラスターを追跡しクラスター内の全URLの概要を単一ページに表示します。URLをインポートして監視に追加することも可能です。
Eコマースプラットフォームはデータシャーディングを使用して、多大なユーザーデータと膨大なトランザクションボリュームを管理します。この設定により顧客とデータは複数のクラスター(シャード)に分配され、それぞれで処理されます。
ユーザーはロギングやオーダー履歴の確認などでアプリケーションを使用し、それらデータを保持するシャードにルーティングされます。この構成ではスケーラビリティが向上しますが、障害のリスクも上昇します。つまり1つのシャードクラスターがダウンすると、そのシャードに関連付いているユーザーのログインやオーダー情報の確認ができなくなる問題が発生します。DevOpsと運用チームは各シャードクラスターの可用性とパフォーマンスを監視し、ユーザーへのサービス提供を中断させないことが重要です。
Site24x7のアプリケーションクラスター監視で、このようなシナリオを解決します。この機能により複数クラスターを独立して監視し、クラスター内のエンドポイントURLをそれぞれのクラスターで最大10まで監視します。これにより、シャードに関連付いているAPI、データベース、アプリケーションインスタンスといった重要なサービスを追跡します。
可用性、応答z間、リソース使用量をリアルタイムに監視することで、シャードレベルで障害を特定します。詳細なアラート情報によりチームが問題の解決に向けて迅速に対応できます。過去のレポート、トレンドの分析、事前のメンテナンス設定、キャパシティプランニングも行えます。アプリケーションクラスター監視で、複雑な分配構造をしているEコマースプラットフォームを可視化して、ユーザーへの提供をシームレスに維持します。
ユーザーアラートグループ:障害時にアラートを送信するユーザーグループを選択します。新規追加も可能です。
オンコールスケジュール:オンコールスケジュールにより、特定のシフト時間にユーザーを割り当て、そのユーザーに通知を送信します。これによりアラート対応を柔軟にします。
通知プロファイル:ダウン時にどのように通知するかを設定します。デフォルトの通知プロファイルを選択するか、新規追加を行います。
設定しているオンコールスケジュールに関係なく、ユーザーアラートグループに関連付いているユーザーにアラートが送信されます。
クラスターエンドポイントURL、パラメータータイプ、HTTPリクエストヘッダー、認証方法といった設定を既存のREST API監視からインポートできます。
この機能の主な目的として、既存の監視から設定を複製して手間を少なくした上で、クラスター別に特有の設定に修正することが挙げられます。
さらに、アプリケーションクラスター監視内に10クラスターまで追加可能です。
インポート設定
インポート設定手順は次のとおりです。
クラスターの追加と設定を行うには、少なくとも1つのクラスター設定を選択する必要があります。
クラスターの追加セクションで複数クラスターを追加できます。すべてのクラスターに、前のページの設定で選択した設定が指定されます。これら設定を修正することもできます。
選択した監視タイプと監視に基づいて、デフォルトのクラスターが自動で追加されます。このセクションには2つの表形式ビューが表示されます。
クラスターセクション:
クラスターの名前リストを表示します。[+]アイコンでクラスターを新規に追加できます。最大10クラスターまで追加できます。
クラスター名を編集するには、クラスターを選択し名前を直接更新してください。
クラスターを削除するには[ゴミ箱]アイコンをクリックしてください。
クラスター設定セクション:
左側のセクションで選択したクラスターの設定が表示されます。
1つのクラスターにつき10エンドポイントURLまで追加できます。
クラスター名:クラスターの名前を入力します。
HTTPメソッド:サイトへの接続に使うメソッド(POST、GET、PUT、DELETE、HEAD、PATCH)を指定します。また、POST、PUT、PATCH HTTP、PROPFINDメソッドにはボディタイプを選択します。
WebDav URLの監視これらメソッドを使用して、次のことを行えます。
Calendar URLの監視
WebDAVのカレンダー拡張機能(またはCalDAV)は、リモートサーバー上のカレンダー関連情報にアクセスまたは管理できるようにするWebDAVの拡張機能です。iCalendar形式を使用します。CalDAVを使用すると、デバイス間でのデータの同期、カレンダーイベントの取得、新しいイベントのスケジュール、リマインダーの設定などを行うことができます。
例:Google CalendarとApple CalendarはサービスへのアクセスのあためにCalDAVを提供しています。
Contact URLの監視
WebDAVのvCard拡張機能(またはCardDav)は、Webサーバー上のデータにアクセスしたり共有したりできるようにするアドレス帳クライアントまたはサーバープロトコルです。データにはvCard 形式が使用されます。CardDAVは、リモートサーバー経由で個人の連絡先関連情報を取得、保存、管理するのに役立ちます。
例:Google ContactsとAppleのiCloud ContactsはCardDAVを使用しています。
POSTメソッドでパラメーターを送信しURLにアクセスします。POST送信メソッドはFORM、テキスト、XML、JSON形式での送信に対応しています。
GETメソッドでは、HTML応答全体が取得され、設定したキーワードが存在するかを確認します。
REST API監視のHTTP設定項目の詳細はこちらのページをご確認ください。
クラスター監視を編集すると、インポートしたREST API監視のすべての設定が表示されます。
アプリケーションクラスター監視のパフォーマンスメトリックの詳細はこちらのページをご確認ください。