Datadogの料金が高いと感じた時に検討すべき代替サービス

多くのITインフラがクラウドに移行されている今の時代にもっとも適した監視サービスと言っても過言ではないDatadog。この記事では、Datadogが理想だけどどうしてもそこまでの予算が確保できないという担当者におすすめの代替サービスを紹介します。それがZoho社の提供するSite24x7(サイトトゥエンティーセブン)です。

Datadogの3つの強み

DatadogはSaaS型の運用監視ツールです。特に次の3つの強みで、ここ数年の間に監視サービス市場で大きくシェアを伸ばしてきました。

1. オールインワンのサービス

Datadogのサービスの拡大により、複数のサービスを使うことなくDatadogのサービスに追加で契約することで完結できるようになっていることが一つの強みとしてあります。以前までは、監視ツールとは別にAPMのツールの導入、ログ分析ツールの導入など別々のサービスを使う必要がありました。しかし、Datadogでは、Datadog一つでAPMやログ分析ツール、または、ネットワーク管理やデータベース管理などのサービスを使うことができます。

2. オブザーバビリティに優れた仕組み

Datadogに組み込まれているAIエンジンは近年複雑さを増しているマイクロサービスアーキテクチャの監視を簡素化し、システムを観測しやすくなる仕組み(オブザーバビリティ)に優れています。Watchdogというサービスでは、複数のサービスに影響する問題が検知された場合に、関連する 異常検知を自動でグループ化してトラブルシューティングをサポートする機能があります。

3. ユーザー行動のリアルタイム把握

Datadog Real User Monitoring (RUM)は複雑なユーザーの行動を理解し、ユーザーがアプリケーションをどのように体験しているかをリアルタイムに把握できます。また、個々で取得しているシステムの状態のデータやエラーなどの指標を可視化することで、ユーザー体験を阻害するエラーの原因となったシステムの問題をより簡単に特定し対応することが可能になります。

Datadogと代替サービスSite24x7の違い

Site24x7も一部劣るものの前述のDatadogの3つの強みを備えています。また、基本的なサーバー監視をエージェントを用いて監視する点など、多くの共通点があります。

そして、DatadogとSite24x7の違いは、スーパーカーと乗用車に例えることでわかりやすく示すことができます。

スーパーカータイプのDatadog

  • 障害やパフォーマンス低下に気づくまでのスピード:早い
  • その原因を特定するまでのスピード:とても早い
  • 設定の難易度:知識があれば簡単
  • セキュリティ関連の機能:強い
  • 価格:高い

乗用車タイプのSite24x7

  • 障害やパフォーマンス低下に気づくまでのスピード:早い
  • その原因を特定するまでのスピード:早い
  • 設定の難易度:簡単
  • セキュリティ関連の機能:弱い
  • 価格:安い

Datadogの最大のハードルが料金の高さ

Datadogを検討する際、担当者を悩ますのがその料金の高さです。例えば、インフラストラクチャーの監視の料金はDatadogの料金は1ホスト月額で$18になります(年間契約の場合は$15/月 )。またログ管理の料金は月額$0.10になります。Datadogは他の機能(APMやRUMなどを)を使用する際に加算されるタイプとなっています。

DatadogとSite24x7の料金比較

DatadogとSite24x7で料金を比較してみます。

10ホストまでエージェント監視をする場合で比較するとDatadogは$180/月で日本円にすると25,200円/月(1$=140円で計算)となります。また40ホストの場合だと100,800円/月となります。

一方、Site24x7の場合、10ホストまでSTARTERプランになりますので2,800円/月となります。40ホストの場合だとPROプランになりますので9,800円/月となります。Site24x7の場合は約10分の1の金額で設定することができることになります。

Site24x7の始め方

最後に、Site24x7でバーチャルマシンUbuntuのサーバー監視とそのログ監視を始める手順を紹介します。一般的に簡単と言われているDatadogよりもさらに簡単です。

サインアップ

まず、以下のURLからSite24x7のフリープランにサインアップします。サインアップフォームは非常にシンプルで、メールアドレスとパスワード、電話番号を入力するのみです。

サインアップフォーム:
https://www.site24x7.jp/signup.html?pack=8&l=ja

サインアップするのに1分もかかりません。フリープランを試すのにクレジットカードの入力が不要なので、サブスクリプションタイプにありがちな課金停止漏れが発生しない安心設計となっています。

バーチャルマシン(Ubuntu)のサーバー監視

Linuxのメモリやディスクの使用率の監視をする場合、以下のホーム画面から「監視の追加」をクリックして進みます。

監視項目をみると様々な機能があり統合的な監視を実現できることがわかります。また、Agentをインストールしてからの監視機能はもちろん、AWSやAzureなどのクラウド監視、APM機能、RUMも備わったオールインワン型のサービスになっています。

今回は、その中から「Linuxサーバー監視の追加」を選びます。

画面に表示されているスクリプトをコピーして実行します。

Linuxのサーバーにコンソールで接続して、先程のコマンドを貼り付けて実行します。

Site24x7のダッシュボードを確認するとホスト名が取得できていることを確認できます。ホスト名をクリックすると詳細を確認することができます。

最初にアクセスするとしきい値やプロセスのデフォルト設定と、変更方法が表示されます。

ウィンドウを閉じると取得した情報を確認することができます。

CPU使用率やメモリのグラフを確認することができます。

ログ監視(Syslog監視)の設定

1. Syslog監視の設定

Site24x7でのSyslogログ監視はすでにエージェントをインストールすると設定されています。設定内容は以下の手順で確認することができます。

エージェントのインストールが完了したら管理コンソールの左側のメニューから「管理」->「アプリケーションログ」を選択し、「ログプロファイル」をクリックします。エージェントをインストールしてSite24x7にデータが収集されるとログプロファイルができています。このプロファイルを使って設定します。

2. 取得した情報を確認

アプリケーションログのタブからSyslogを確認することができます。

Site24x7の料金

Site24x7は、0円/月のFREEプラン、2,800円/月のSTARTERプラン、9,800円/月のPROプラン、MSPプランと分かれています。FREEプランでもAgentを導入したサーバー監視とWebサイト監視を4ホストまで、さらにはAPM(アプリケーション性能監視)を1アプリケーションまで使用することができます。

また、はじめの30日間はすべての機能を評価できます。トライアル的にFREEプランで小さくはじめて、必要に応じてSTARTERプランに移行するのがお勧めです。

まとめ

この記事ではDatadogの料金が高いという観点から、Datadogと同様の強みを持ち、かつ、低価格の代替サービスSite24x7を紹介しました。Site24x7は、Datadogと遜色ない監視機能を簡単に設定できます。Site24x7は30日間無料の評価期間やAPMまで使える無料プランもありますので試しに利用してみてはいかがでしょうか。

サインアップはこちら:
https://www.site24x7.jp/signup.html?pack=8&l=ja

 

免責事項:ここに記載されているすべての著作権、商標、商号は、元の所有者の所有物です。価格は、指定された競合他社が2022年10月5日に自社のWebサイトで公開しているとおりであり、これらのWebサイトでは予告なしにいつでも価格が変更されることがあります。このWebページに含まれる情報は、一般的な情報提供のみを目的としており、そのような情報を、当社は、正確性、信頼性、または完全性について調査、監視、または確認していません。ここに掲載されている価格には、適用される税金または提供される割引が含まれていないため、お客様が支払う最終的な価格とは違う可能性があります。 当社は、ここに含まれる情報への依存に起因する誤り、または損失に対する責任を明示的に否認します。